ウイリアムズ、育成サージェントの”バックアッププラン”はなし?「起用できなかった場合の具体案はない」
ウイリアムズは、ローガン・サージェントが来季のF1スーパーライセンスを取得できなかった場合の具体的なバックアッププランは検討していないと明かした。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
ウイリアムズのヨースト・カピト代表は、F1アメリカGP開催中に来季のドライバーラインアップについて言及。F2に参戦している育成ドライバーのローガン・サージェントがスーパーライセンスを取得した場合、彼が2023年のレースシートを手に入れることになると発表した。
サージェントは2020年にF3でランキング3位を獲得。2021年に同7位となったことで、スーパーライセンスポイントを計27点獲得。先日のF1アメリカGPフリー走行をペナルティを受けることなく終えたことでさらに1点加算している。
つまり、サージェントがF1参戦に必要なスーパーライセンスを取得するためには、あと12点必要ということになる。今季のF2でランキング5位以上を獲得できれば、この条件を満たすことができる。また仮にランキング6位に終わり、ライセンスポイントを10点しか上積みできなかった場合でも、メキシコGPとアブダビGPでFP1に出走し問題なく走り終えることができれば、2点を追加し40点に到達することが可能だ。
また、ペナルティ歴次第によっては、セーフティボーナスポイントとして2点が与えられる可能性もある。
今季のF2は最終ラウンドのアブダビを残すのみ。サージェントは現在ランキング3番手につけているが、7番手リアム・ローソンまでの差は12ポイント。10番手ユーリ・ヴィップスまでも25ポイントしか離れておらず、アブダビで大きく順位が変動する可能性も残されている。
そんな状況にも関わらず、ウイリアムズはサージェントが起用できなかった場合、誰がシートを手に入れるかについて、具体的なプランを持っていないようだ。
バックアッププランはないのかとmotorsport.comが訊くと、カピトは次のように答えた。
「あるが、具体的ではないし名前もない」
「契約を得られないドライバーもいるだろう。まだ非常に優秀なドライバーはいるし、その上でスーパーライセンス・ポイントを持っているから大丈夫だ」
離脱するニコラス・ラティフィの後任として、ウイリアムズは来季に向けて多くの選択肢を探ってきたことが知られている。当初はアルピーヌから、オスカー・ピアストリのレンタルを目指していたが、ピアストリはマクラーレンからのデビューが決まった。
また、イタリアGPで虫垂炎によって欠場を余儀なくされたアレクサンダー・アルボンの代役を立派に務めたニック・デ・フリーズも候補に上がっていたが、彼はアルピーヌに移籍するピエール・ガスリーの後任として、アルファタウリからのデビューが決まった。
カピトは、ドリアバー市場で交渉する際には”政治的な駆け引きが必要”になるとしながらも、サージェントのF2での活躍によって、彼がF1に参戦する準備が整っていることを確信したと付け加えた。
サージェントは、必要なライセンスポイントについては「ウイリアムズに考えてもらう」とし、「常に全力で走るだけ」と語った。
カピトはサージェントのFP1出走について、スーパーライセンス獲得に向けた”リスクを可能な限り小さくする”ため、来季からのステップアップに向けた準備のためと説明している。
「ローガンの来シーズンに向けて、できる限り良い準備をしたい」とカピトは言う。
「つまり、彼は今季マシンに乗っている時間を最大化しなければならない。だから、彼にFP1を3回走らせるんだ」
「それによって追加でスーパーライセンスポイントを獲得することができる。ダメージもない。そして、アブダビの後に若手ドライバーのテストも行なう予定だ」
「それらは、ローガンを来季の開幕に向けてベストな状態にするための準備の一部だ」
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