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マイアミでフロントロウ獲得も「まだ以前のような状態ではない」とフェルスタッペン。レッドブルの改善に向けた取り組みは続く

レッドブルはマイアミGPでマックス・フェルスタッペンが前向きなパフォーマンスを見せたが、フェルスタッペンはチームがまだ苦境を完全に脱したわけではないと警告している。

Max Verstappen, Red Bull Racing

「着実に進歩しているけど、まだ以前のような状態ではない」

 これは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがF1マイアミGPで好調な走りを見せた後、マクラーレンのアンドレア・ステラ代表が「4チームによって熾烈な争いが繰り広げられている」と発言したことに対する、フェルスタッペンのコメントである。

 マイアミGPでは、アイザック・ハジャーは予選で失格、決勝ではクラッシュと散々な週末に終わったが、チームメイトのフェルスタッペンは好調。スプリントで5位に入ると、決勝レースに向けてはフロントロウを獲得。レース1周目にはスピンを喫してしまうものの、そこから立て直して5位でフィニッシュした。

 レッドブルのローレン・メキーズ代表は「確実に前進した」と手応えを口にする。

「日本ではポールから1.2秒差、中国では1.0秒差だった。ライバルはアップデートを待ってくれるはずもなく、全チームが改良を進めている。その中で我々は開発と並行して自分たちの問題を解決する必要があり、そこがラップタイム改善に繋がることも分かっていた」

「そして今週末は、金曜(スプリント予選)はポールから0.6秒差、土曜(予選)は0.2秒差未満まで縮めたのは大きな進歩の証だ。これまでの状況と比べれば、今シーズン見せてきたどんなものよりもはるかに良くなっている」

「レースペースも強力で、予選で示した良い兆候を裏付けた。1位や2位に届くほどではないが、3〜5位争いには加われる可能性がある。これも今季これまで見せることができていなかったことだ。このような重要な前進を成し遂げたのは、ミルトンキーンズの全員の努力の賜物だ」

 メキーズの言うように、マイアミはレッドブルがポールポジションに近づいた今季初めての週末である。メルセデスに次ぐ2番手チームの位置につけられたのも、ハジャーが0.785秒差の3番手に食い込んだ開幕戦オーストラリアGP以来2度目だった。

 ハジャーがオーストラリアで好走したのは、セットアップがうまくいった面が大きいが、中国と日本ではマシンが理想的な作動領域を外れており、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンという3強チームに加え、アルピーヌのピエール・ガスリーにも後れを取ってしまっていた。

 そんな中で迎えた第4戦のマイアミGPでレッドブルは、フロア、エンジンカバーのサイドポッド吸気口、前後のウイングなどを含む大規模なアップグレードパッケージを持ち込んだ。テクニカルディレクターのピエール・ワシェは、これが期待通りの効果を発揮したと語っている。

 フェルスタッペンは最終的にトップと44秒差でチェッカーを受けたが、これはレッドブルのレースペースの実力を正確に示すものではない。彼は1周目のスピンで9番手に後退し、序盤のセーフティカー中のピットストップで16番手に。そこからハードタイヤで51周という長いスティントを走りながら、10回ものオーバーテイクを成功させた。

 それでもレッドブルに慢心はない。今後さらなるアップデートが控えており、課題とする車両重量に関しても、軽量化パーツが6月下旬のオーストリアGP前後で導入される可能性がある。

 メキーズはこう締めくくった。

「誤解しないでほしいが、我々はまだすべてを解決したわけではない。自分たち自身に対しても、まだ引き出せるものがある。そして開発競争は続き、ライバルも次戦で新しいアップデートを投入してくるだろう」

 
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