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ベッテルの引退、アロンソの移籍……ふたりのチャンピオンの電撃的な動きで、移籍市場にどんな影響が?

セバスチャン・ベッテルが今季限りで引退し、その後任としてフェルナンド・アロンソがアストンマーチンに加入することが決まった。王者経験者ふたりのこの動きが、ドライバー移籍市場に大きな影響を与えそうだ。

Fernando Alonso, Alpine F1 Team, waves to fans after Qualifying on the front row

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

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 先週の木曜日(7月28日)、アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルが今季限りでF1から引退することを発表した。ほんの数日前まで、来季もチームに残るつもりがあると言っていた中、まさに突然の引退発表であり、周囲を驚かせた。

 このベッテルの引退発表により、来シーズンに向けたドライバー移籍市場が活発に動き始めた。そして真っ先に動いたのが、フェルナンド・アロンソだった。

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 ベッテルの引退発表から僅か4日後、アストンマーチンはプレスリリースを発信し、2023年のドライバーとしてアロンソを獲得したことを明らかにした。アロンソは以前から、アストンマーチンのオーナーであるローレンス・ストロールと話し合いを行なっていたことが知られており、候補のひとりであるのは間違いないと思われていた。しかし、これほど早い段階で発表されたのは、ベッテルの引退発表と同様、驚きをもって迎えられた。

 これでアストンマーチンの来季のラインアップは決まったわけだが、次の注目を集めるのが、アロンソを失うことになったアルピーヌの来季ラインアップであろう。

 シートがひとつ空いたことで、同ブランドの育成ドライバーであるオスカー・ピアストリがF1デビューするのは、既定路線と言って差し支えないだろう。しかし、物事はそう単純ではないようだ。

 アルピーヌとしては、アロンソのような経験と能力を備えたドライバーを失うことを望んでいなかったと言われている。来季もアロンソとオコンにコンビを組ませ、チームとマシンの競争力を高めようとしていたはずだ。そしてピアストリはニコラス・ラティフィの後任としてウイリアムズにレンタルするか、あるいはダニエル・リカルドが抜けることを想定して、マクラーレン加入も候補のひとつとしてラインアップされていたようだ。

 ただアロンソの動きにより、アルピーヌ以外のチームにも大きな波及効果を及ぼすことになりそうだ。

 ウイリアムズとしては、ピアストリをアルピーヌからレンタルすることができれば、多くの点でメリットを享受できたかもしれない。しかしその可能性はなくなった今、彼らは長期的なチームの将来を見据えている。

 そんな状況での来季のドライバー候補最有力は、ウイリアムズの育成ドライバーであり、現在FIA F2でランキング3番手につけているローガン・サージェントである。

 サージェントは2020年のF3王者のタイトルを、わずか4ポイント差でピアストリに奪われた。そして今季は、F2ルーキーシーズンながら印象的な走りを披露している。

 ウイリアムズとしてはこのサージェントを昇格させるか、あるいはピアストリを起用するか、頭を悩ませていたようだ。チーム代表のヨースト・カピトはフランスGPの際に「頭が痛い問題」と語っていたものだ。

 ただ、今ではピアストリという選択肢はほぼなくなったと見られており、ウイリアムズの頭痛の種は解消されたかのように思われる。しかしウイリアムズには、もうひとり候補となるドライバーがいる。ニック・デ・フリーズである。

 デ・フリーズはFIA F2だけではなく、フォーミュラEでもチャンピオンを獲得しているドライバーであり、カピト代表も非常に高く評価している。実績という面では、サージェントを一歩も二歩も先行しているのは間違いないだろう。ただ、サージェントはアメリカ人ドライバーであり、ウイリアムズの新オーナーであるドリルトン・キャピタルがアメリカ企業であることを考えると、非常に魅力的な存在とも言える。また来季からアメリカ国内で年間3レースを開催しようとしているF1にとっても、待望の選択肢であろう。

 ただウイリアムズとしても、来季のラインアップをすぐに決めなければいけないという理由はないため、まずはサージェントがスーパーライセンスを獲得できるかどうか、それを見極めることになるだろう。

 またアロンソの移籍は、リカルドの将来にも影響を及ぼした可能性がある。リカルドは来季末までの契約をマクラーレンとの間で結んでいるが、マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンによれば、契約を早々に終了させることができるオプションが存在しているという。そしてピアストリのほか、パトリシオ・オワードやコルトン・ハータなどのインディカー・シリーズ参戦中のドライバーにシートを奪われる可能性があるとも言われていた。

 リカルドにとって最善なのは、当然ながらマクラーレンに残留することだ。しかし移籍するしかないとなれば、アストンマーチンは選択肢のひとつだった……つまりリカルドにとっては、選択肢がひとつ減ったということを意味する。

 この数日の間に、現役のチャンピオン経験者のひとりがヘルメットを脱ぐことを決め、別のひとりが今後数年間活躍を続けることを確約した。この決断は、来季に向けたドライバー移籍市場を活性化することになった。F1は夏休みに入ったが、水面化では様々な話し合いがなされていることだろう。

 
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