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『ハミルトンの電撃F1引退』を恐れるメルセデス。現実的な”プランB”はあるのか?

メルセデスのトト・ウルフ代表は、ルイス・ハミルトンがアブダビGPの出来事でF1に”幻滅”し、電撃引退するのではないかと危惧しているが、仮にそうなった場合メルセデスにはどんな選択肢があるのだろうか。

Max Verstappen, Red Bull Racing, Lewis Hamilton, Mercedes, Fernando Alonso, Alpine F1, and the other drivers stand on the grid for the national anthem prior to the start

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 F1最終戦アブダビGPで、物議を醸す形でタイトルを逃したルイス・ハミルトン(メルセデス)。チーム代表のトト・ウルフは、彼がF1に幻滅していると認め、「ルイスにはレースを続けてほしい」と語った。

 ウルフがそう強調するほど、ハミルトンが”電撃引退”を選ぶ可能性は低くないのかもしれない。

 数々の記録を更新してきたハミルトンは、疑う余地もなく”レジェンド”のひとりだ。彼が打ち立てた記録を更新するドライバーが、いつ現れるか想像もできない。ただ逆に、今季達成できなかった史上最多8度目のチャンピオン獲得が現役続行のモチベーションにならなかった場合、彼がF1を離れる可能性は否定しきれない。

 そのハミルトンは、チームがアブダビGP後のメディア対応を拒否したこともあって、レース終了直後のインタビュー以降、公の場でコメントをしていない。16日(木曜日)にパリで行なわれたFIAの表彰式も欠席している。

 ただハミルトンは、17日(金曜日)にメルセデスのファクトリーで行なわれた、コンストラクターズチャンピオン8連覇を祝う会には姿を見せた。チームを離れるバルテリ・ボッタスに別れを告げ、メルセデスのスタッフたちに語りかけたハミルトンだが、彼が何を話したのかは一切公表されていない。

 ライバルのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)も含め、多くの人々がハミルトンに対し、史上最多8度目のチャンピオンを目指すだけのモチベーションを持っていることを望んでいるが、今のところその保証はない。

 つまり、もし”万が一”が起きた場合、メルセデスは難しい問題に直面することになる。すでに2022年に向けて各チームのラインアップは固まっている中で、トップチームのシートがひとつ空くことになるのだ。

 そうなれば、ウルフの携帯電話には引退したドライバーや、契約が可能なドライバーからの問い合わせが殺到することだろう。しかし、例えば今季限りで引退したキミ・ライコネンが、復帰を望んでいるかは疑問だ。

 近年のF1を経験したドライバーの中では、ニコ・ヒュルケンベルグの起用が予備的な解決策になるのは間違いない。彼は代役として2020年に2レースを戦っている。メルセデスは来季、ジョージ・ラッセルを起用するため、その相棒として経験の浅いドライバーを起用するリスクは避けたいと考えているはずだ。

 ヒュルケンベルグ以外で、最も可能性が高いのは、現在F1に参戦しており経験豊富でスピードのあるドライバーを選ぶことだろう。そうなると、明確な選択肢がふたつ残る。

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Esteban Ocon, Alpine F1

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Photo by: Jerry Andre / Motorsport Images

 ひとりは、アルピーヌのエステバン・オコンだ。彼はメルセデス育成出身であり、現在も彼のマネジメントはメルセデスが行なっている。彼の移籍をアルピーヌに打診するのだ。

 オコンは2021年のハンガリーGPで初優勝を飾るなど、好調なシーズンを過ごした。メルセデスでも何度もテストを行ない、2019年にはメルセデスのリザーブドライバーも務めている。

 オコンのシートが空けば、アルピーヌは今季のF2を制した期待の若手であるオスカー・ピアストリに、リザーブではなくレースシートを与えることができる。

 ただアルピーヌ側としては、オコンに多額の投資を行なっており、彼がどれだけ強力なドライバーかを理解している。来年末で契約が満了となるフェルナンド・アロンソよりも、オコンを中心としてチームの長期的な未来を考えている可能性が高い。

 ゆえに、オコン移籍の実現可能性はあまり高くないだろう。

Valtteri Bottas testing an Alfa Romeo C39 mule car

Valtteri Bottas testing an Alfa Romeo C39 mule car

Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images

 メルセデスにとって最も明白な解決策、そして全ての関係者にとって魅力的な解決策は、メルセデスに別れを告げたばかりの男を呼び戻すことかもしれない。

 ボッタスはアルファロメオと長期契約を結んでおり、シーズン終了後のアブダビテストでは、同チームでの初走行を終えている。

 しかし、メルセデスでの経験が誰よりも豊富で、何ヵ月もかけてスピードアップする必要なく即座にチームに溶け込める彼は、2022年の開幕に向けてチームが人材を必要とした場合、最も論理的な選択肢だろう。

 もちろん、アルファロメオとボッタスの契約解消が必要だが、アルファロメオ代表のフレデリック・バスールはウルフと非常に仲が良い。また、アルファロメオにはアントニオ・ジョビナッツィを復帰させるというオプションがある。フェラーリと密接な関係にあるジョビナッツィがF1で再びチャンスを得ることができれば、フェラーリは喜ぶだろう。

 F1では、常に論理的なことが起きるとは限らない。だがハミルトンが電撃引退を選ぶという衝撃的なシナリオが現実のものとなっても、メルセデスは少なくとも2022年までは間違いなく機能する、解決策をいくつか持っていると言える。

 
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