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分析

排気システムにも使用数制限導入へ……それが意味するモノとは?

レギュレーション変更の際には、時折いくつかのチームが魅力的な解釈を見つけ、勢力図の変更に繋がることもある。その差を生み出すのは、レギュレーションの隙間に隠された、ほんの小さな部分だ……。

Racing Point RP20 engine

Racing Point RP20 engine

Giorgio Piola

 レギュレーションが変更される時には、それに伴い勢力図が大きく変更されることもある。条文の解釈により、ほんのわずかなパフォーマンス向上を獲得、それが大きな差になって現れる……ということが、確かに過去にもあった。

 ただFIAは、変更された部分をしっかりと監視しているため、新レギュレーションを”読み解く”という楽しみが取り除かれつつある。ただそれによって、レギュレーションの行間を読み解くことができなくなったという意味ではない。

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 2021年マシンの最低重量は743kgから749kgに引き上げられ、そしてパワーユニットの最低重量も145kgから150kgに増した。これについて、チームがわずかな重量を軽量化するため、無駄な投資をするということを避ける狙いがあり、特に説明が必要な変更ではない。

 また、フロアも車体後部に向けて狭められていくことになる予定で、これによりダウンフォース量を減らし、タイヤにかかる荷重を和らげようとしている。これも、明確な変更だと言えるだろう。

 しかし排気システムに関する条文変更は、明確ではないモノのひとつと言えるかもしれない。チームとFIAは、テクニカルレギュレーションにおける排気システムを構築するモノの定義を、より明確にしようとしたのだ。

 スポーティングレギュレーションの第23.3条を見れば、各チームがシーズン中に使うことのできる排気システムは、2021年以降年間8セットまでということになっている。そしてその管理は、パワーユニットの使用数を制限するルールやペナルティと同一で行なわれることになる。

 このレギュレーション条文は、当初は2021年から導入が予定されていた、完全に新しいテクニカルレギュレーションと共に施行される予定だった。新テクニカルレギュレーションの導入は2022年に先送りされた一方で、排気システムの使用制限は当初の予定通り2021年から導入されることになった。

 ただ排気システムの使用可能数はパワーユニットの他のコンポーネントよりも多い。つまりチームは、独自に排気システムを設計および供給することができるということになる。

 ただこれによって、研究開発のコストが増えるだけではなく、パフォーマンスや重量を重視したより高価な素材を使うことなどができるため、コスト増加に繋がる可能性が指摘されている。

 実際、このルール変更が行なわれるまで、チームはレースごとに排気システムを交換していた可能性が高い。2019年のマクラーレンは、バーレーン、中国、バクーの3戦連続で、予選と決勝の間に排気システムを交換している。しかも、2台のマシン揃ってだ。

 これらの交換は、パルクフェルメ状態下で行なわれたモノであるため、パーツは同一仕様だった。しかし、非常に早い段階で排気ガスによりパーツにダメージが及んでいた可能性がある。

 マクラーレンはギリギリの性能を狙った排気システムを使うことで、パフォーマンスを向上させていたのか……それは分からない。しかしチームは限界までそれを活かすべく、その特定の領域の開発に注力していたのは間違いないようだ。

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