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ピレリの18インチF1タイヤの出来は上々? より堅牢な構造になり、推奨内圧も低下へ

F1アブダビGP終了後、ヤス・マリーナ・サーキットで2022年向け18インチタイヤのテストが行なわれた。このテストには5種類全てのコンパウンドが持ち込まれ、その評価は上々だったようだ。

George Russell, Mercedes W10 Mule

写真:: Zak Mauger / Motorsport Images

 F1の2021年シーズン最終戦アブダビGPの直後、開催地であるヤス・マリーナ・サーキットでポストシーズンテストが行なわれた。このテストではF1参戦経験のない若手ドライバーが走ると共に、各チームが旧型車を改造した”18インチホイール”対応のミュールカーを準備。現役ドライバーが来季から投入される予定の新しいサイズのタイヤを試した。なお予算の関係上、ウイリアムズだけはミュールカーを用意しなかったため、当該テストを行なわなかった。

 このテストに持ち込まれた18インチホイール用タイヤは、ほぼ最終仕様のモノであり、C1〜C5の5種類のコンパウンドも準備された。2022年シーズンはマシンに関するテクニカルレギュレーションが大きく変わることになるため、いかにミュールカーと言えど、これまでのデータと比較するのは無意味だと言えるかもしれない。しかし、チームとドライバーにとっては、間違いなく重要なセッションだったはずだ。

「彼らは全ての新しいコンパウンドを使うことができ、多くの周回数をこなした。またアタックランでも、ロングランでも、全ての新しいコンパウンドを使うことができた」

 ピレリのF1責任者であるマリオ・イゾラはそう語った。

「我々は初めて、コンパウンド間のタイム差を見ることができた」

「この数値は、タイヤ開発テストでの調査結果と完全に一致していると言える。C1とC2は明らかにアブダビには適したコンパウンドではなく、主にC3〜C5を使う、タイヤへの負荷が低いサーキットなのだ」

「従って、C1とC2についてはグリップが低いというコメントが寄せられた。でも、非常に一貫性があった」

「全てのドライバーから寄せられたコメントは、アンダーステアに関するモノが多かったと思う。リヤタイヤのグリップの方がはるかに強いようだ。つまり基本的には、フィードバックはアンダーステアのバランスに関するモノだった」

「ただ、ミュールカーのセットアップを調整することができる範囲は、限られていたことを考えて欲しい。もしチームがマシンのセットアップに取り組んでいたとしても、リヤタイヤが強いために、マシンはアンダーステア傾向になってしまう」

 しかしイゾラは、2022年用マシンが登場すれば、アンダーステアの問題は少なくなると確信していると語る。

「チームは新しいマシンならば、非常に簡単にバランスを取ることができるだろうと信じている。彼らはアンダーステアについては、全く心配していないと私に言ったんだ。彼らはそれを新車で期待しているようだ」

 テスト初日が終わった後、このアンダーステアを解消するため、チームにパラメータの変更を提案したとイゾラは言う。

「チームから得られたデータを見ると、内圧、特にフロントタイヤの内圧に余裕が見られた」

 そうイゾラは明かす。

「そのため我々は、2日目にフロントタイヤの内圧を1.5psi下げられる可能性があると言ったんだ。このことは明らかに、アンダーステアを解消するのに役立つ。そしてフロントの接地面積を増やし、さらにC3タイヤのグレイニングを減らすことになった」

「C4とC5にはまだ多少グレイニングなどが出ていたが、これらのタイヤは特にソフトなコンパウンドであるため、理に適っている。しかし内圧を低下させたことで、C3がうまく機能していた」

 当初テストでは、フロントタイヤの内圧は21.5psiとされていたが、20.0psiに引き下げられた。一方でリヤタイヤは17.5psiである。この数値は、今年のアブダビGPで規定されていたフロントタイヤ23.0psi、リヤタイヤ21.0psiと比べると、かなり低いモノだった。

「18インチ用タイヤの新しいサイドウォールにより、リヤタイヤの構造は、より強固なモノになっていることを理解している」

 そうイゾラは語った。

「そしてこれが、内圧を17.5psiに下げることができた理由だ。13インチのタイヤと比較してもかなり低い」

 
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