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勝つはずだったレースを失ったハミルトン……メルセデスを惑わせた判断ミス:2015年モナコGP

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勝つはずだったレースを失ったハミルトン……メルセデスを惑わせた判断ミス:2015年モナコGP
2020/05/25 6:44

2014年以降、ハイブリッド時代を迎えたF1で、メルセデスは圧倒的な強さを誇ってきた。しかし2015年の5月24日、同チームのルイス・ハミルトンは、ほぼ手中に収めていた勝利を、手放すことになってしまった。

 2015年のF1モナコGPは、メルセデスのルイス・ハミルトンにとって苛立たしい午後となった。必要のないピットストップを行なったことで、勝利を逃してしまったからだ。

 このレースに勝ったのは、ハミルトンのチームメイトであるニコ・ロズベルグだったため、チームにとっての痛みはそれほどではなかった。しかし、どうしてそういうことが起きたのか、それをしっかりと検証する必要があった。

 レース終盤の出来事によって、結果が大きく変わってしまうということは、モナコでは初めてではない。これまでにも度々そういうことが起きてきた。

 この2015年のグランプリの場合は、64周目にマックス・フェルスタッペン(トロロッソ )とロマン・グロージャン(ロータス)がクラッシュ。バーチャル・セーフティカーが宣言された際にトップを走っていたハミルトンがピットイン……しかし、ロズベルグとセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に先行されることになってしまったのだ。

 この年の戦いは、ハミルトンとロズベルグの間だけで争われたわけではなかった。フェラーリが冬の間に戦闘力を向上させてきたため、ベッテルもタイトル争いに加わってくる兆候があったのだ。事実、第2戦マレーシアGPでは勝利を手にしていた。

 ハミルトンはシーズン序盤を優位に進め、オーストラリア、中国、バーレーンの各グランプリに勝利。しかしロズベルグもこれに肉薄し、スペインGPを制するなど、タイトル争いに望みを繋いでいた。そして迎えたモナコは、ロズベルグが2013年、2014年連勝していた地……重要な戦いだったのは明らかだ。

 ハミルトンは予選でポールポジションを獲得。レース序盤からロズベルグを徐々に引き離していき、5周を終えた段階でふたりの差は2.3秒、さらに37周目にロズベルグがピットインした際には、7.4秒までその差は開いていた。ハミルトンはロズベルグの1周後にピットインし、リードを保ったままレース後半を迎えた。

 ハミルトンはその後もロズベルグに対する差を開いていき、63周目までに19.6秒のリード。まさに盤石の展開となっていた。しかし64周目、前述の通りフェルスタッペンとグロージャンが、1コーナー”サンテ・デボーテ”でクラッシュ。F1で初めてのバーチャル・セーフティカー(VSC)が宣言された。

 ハミルトンはスローダウンし、前の周よりも約14秒遅れでコントロールラインを横切った。その時、ロズベルグとの差は25.7秒と表示された。

 その時、レースコントロールはVSCから通常のセーフティカーに変更することを決定した。そしてちょうどその頃、ハミルトンはコースサイドに設置された大型ビジョンで、ピットレーンにメルセデスのクルーが立ち、ピットストップの準備を整えているのを見たのだ。

 クルーは念のため、ピットストップの準備をしたに過ぎなかった。しかしハミルトンは、ロズベルグやベッテルらがピットストップしたと誤解してしまう。彼は、古いタイヤでコース上にただひとり取り残されてしまったように感じたのだ。

Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W06

Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W06

Photo by: Ferrari

 その後ハミルトンは、ピットに大したタイヤに対する懸念を無線で訴えた。当初はピットストップする方向で話が進んでいたが、その後ステイアウトするよう指示が変更された。

「それは良くないよ!」

 ハミルトンは無線でそう語った。

「タイヤはすでに温度を失っている。今なら誰もが、オプションタイヤを選ぶだろう」

 ハミルトンは当時、ロズベルグは既にピットストップしていると思っていた。そしてチームは、ハミルトンがタイヤについて興奮している本当の理由について気付いていなかったのだ。

 チームは、ロズベルグもベッテルのピットインしていないということをハミルトンに伝える代わりに、そのタイヤに関する懸念について検討した。そしてチームは、ロスベルグとベッテルの前でピットに戻れると判断したため、ピットストップさせることを決めたのだ。

 理論的には、失うモノは何もなかった。新しいタイヤを履くことで、使い古したタイヤを履くロズベルグに対して優位にレースをするメルことができるため、ピットストップすることはある意味正しいことだったはずだ。

「チームの決定次第だよ」

 そうハミルトンは語った。

「画面を見たところ、チームスタッフがピットレーンに出ているのが見えたから、ニコがピットインしたと思ったんだ。後続のマシンは見えなかったから、ピットストップを行なったと思ったんだ」

「チームはステイアウトだと言った。でも僕は、『タイヤの温度は下がっていっている』と言った。そして、他のドライバーたちはオプションタイヤを履いていて、僕の方が硬いタイヤを履いていると考えたんだ。それで彼らは、ピットインするように言ってきた。何も考えず、他のドライバーたちも同じことをしたと確信したんだ」

Nico Rosberg, Mercedes AMG F1 W06

Nico Rosberg, Mercedes AMG F1 W06

Photo by: Sutton Images

 しかし、ハミルトンはピットに向かう途中、プールサイド付近でセーフティカーに追いついてしまい、減速することを余儀なくされた。一方でロズベルグは可能な限り速く走ったため、ふたりの差は劇的に縮まってしまった。

 ハミルトンがタイヤ交換を終え、コースに戻った時には、ロズベルグとベッテルが先行していた。チームは、計算を誤っていたのだ。ハミルトンは「何が起きているんだ?」と無線で尋ねた。

 エンジニアのピーター・ボニントンは、ドライバーを落ち着かせるために最善を尽くした。ロズベルグとベッテルは使い古し、温度が下がったプライムタイヤを装着していた一方、ハミルトンは非常に良い状態のオプションタイヤを履いていた……そのため、レース終盤には有利になるはずだと考えられたのだ。

 しかし実際にはそうはならなかった。コースがクリアになり、レースが再開された際、ロズベルグは持てる限りの力を発揮し、ベッテルがそれを追った。ハミルトンはふたりには届かなかったのだ。

Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 Team

Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 Team

Photo by: Alex Galli

「単純なことが、大きな影響を与えることもあるということだ」

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフはレース後、そうmotorsport.comに対して語った。

「今回のケースでは、我々は間違ったデータを提示し、そのデータに基づいてピットストップすることを決めた。あると思っていた差はなかったんだ。モナコではGPSがうまく使えないから、全体的に難しくなるんだ」

「ルイスは我々が、ニコをピットインさせたと思った。しかし彼は、他の人たちがピットストップしなかったことに気づかなかった。でもデータ上ではマージンがあり、彼はタイヤが終わったと言った。その時、多くの情報が追加され、ピットストップすることを決断させた。しかし主な判断理由は、マージンがあるということだった」

「誤った時に、誤った判断をした。そして、彼はタイヤの温度が下がったと言った。差があると思っていたが、それはなかったんだ」

 何らかの理由で、メルセデスはその周の終盤に、セーフティカーに追いついてしまうことに気付かなかった。

「通常のピットストップをするのに加え、3.5秒の余裕があると思っていた。そしてそれは消えてしまった。データがフリーズしてしまったので、それがどの段階だったのかを調べる必要がある。セーフティカーが、彼を少し止めたのだろう」

 実際には、セーフティカーに追いついてしまったことで、ハミルトンは多くのタイムを失った。ハミルトンの65周目は2分11秒3だったのに対し、同じ周にピットストップしたザウバーのフェリペ・ナッセのラップタイムは1分59秒9、レッドブルのダニエル・リカルドは1分59秒2だった。つまりハミルトンは、11秒前後を失ったわけだ。

 これに気づいた可能性があるのは、実際にセーフティカーの後ろを走ったハミルトンだけだが、そのタイムが重要だとは、本人も分かっていなかった。

Podium: race winner Nico Rosberg, Mercedes AMG F1, second place Sebastian Vettel, Ferrari, third place Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1

Podium: race winner Nico Rosberg, Mercedes AMG F1, second place Sebastian Vettel, Ferrari, third place Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1

Photo by: Sutton Images

「我々は人間だ」

 そうウルフ代表は語った。

「時には、ほんの一瞬で決定を下さなければいけないこともある。今回は決定を下したが、それは間違った決定だった。我々はそれを正しく検証し、将来どうすればそれを回避できるのかを調べ、ルイスに謝らなければいけない」

 メルセデスのアドバイザーを務めていたニキ・ラウダも、次のように語った。

「課題も、プレッシャーもなかった。戦略担当者の間で、何をすべきかということについて混乱があっただけだ。それだけだ」

「まず、今回のことを分析する必要がある。次に、こういった問題でどんなことを改善できるのか、それを確認する。我々は彼のレースを台無しにした。だから彼に対しては気の毒に思う」

 このレースの結果、ハミルトンとロズベルグのポイント差は縮まった。しかし次戦カナダGPの際、ハミルトンはモナコでの問題を蒸し返すことはしたくないと語った。

「過去については、何もすることができない。正直、それについて考えても意味がないよ」

 ハミルトンはカナダGPの木曜日にそう語っている。

「今できることは、未来を形作ることだ。今後もレースはたくさんあるし、改善できる部分もたくさんある。僕には素晴らしいチームと素晴らしいマシンがあり、勝つことができるチャンピオンシップがある。僕が集中しているのはそれだけだ」

 ハミルトンはそのカナダGPでポールポジションを獲得し、勝利も収めた。そしてロズベルグとのポイント差を広げることができた。彼はモナコの悪夢を忘れ、前に進んだのだ。

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