FIA、予選中の車重計測ルールについて「変更の必要なし」と断言

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FIA、予選中の車重計測ルールについて「変更の必要なし」と断言
執筆: Stuart Codling
2018/11/14 6:48

F1のレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングは、ブラジルGPの際に議論の的になった予選中の車重計測ルールについて、”変更の必要はない”と考えていることを明らかにした。

 FIAのF1レースディレクターであるチャーリー・ホワイティングは、セッション中の車重計測のルールを変更する必要はないと断言する。

 先日行われたF1ブラジルGPの予選Q2で、車重計測に呼ばれたフェラーリのセバスチャン・ベッテルが、オフィシャルの指示に従わなかったため、叱責と罰金25000ユーロ(約320万円)の処分を受けるという出来事があった。

 当時のインテルラゴス・サーキットは、雨が降り始めた難しいコンディションだった。そんな中でフェラーリ勢は、当初スーパーソフトタイヤを履いてコースインしたにもかかわらず、すぐにピットに戻ってソフトタイヤに換えるというギャンブルに出た。予選Q3に進出したドライバーは、予選Q2でベストタイムを記録した際に履いていたタイヤを使って、決勝レースをスタートしなければならない。つまり、より硬く長持ちするソフトタイヤを履いた方が、レースを有利に進めることができる可能性があり、フェラーリはそれを狙ったのだ。

 キミ・ライコネンはすんなりとピットに辿り着くことができたものの、その後方を走っていたベッテルは、レギュレーションで規定されている車重計測に呼ばれてしまった。前述の通り、当時の天候は実に不安定であり、いつ雨が降ってもおかしくない状態。ベッテルはこれに苛立ち、オフィシャルに作業を早くするよう促しただけではなく、エンジンを切ることを躊躇い、さらに計測台からエンジンをかけた状態で降り、走り出したことで、計測台を壊すことになってしまった。そのため、ベッテルには罰則が科せられたのだ。

 この一件については、レッドブルのダニエル・リカルドも「不公平だと思う」と発言。すでにタイム計測を終えたドライバーだけを呼び込むべきだと提案した。

 しかしホワイティングは、変更の必要性を却下。チームはレギュレーションを理解しているべきである上、戦略計画の中に重量計測に呼ばれる可能性を含めるべきだと語った。

「止められるリスクは、常にある」

 そうホワイティングは語った。

「彼ら(フェラーリ)はそれを知っているし、それは私が常にチームに伝えていることだ。彼らがその時に言うことは、『もしこれを指示された場合には、どのくらいの時間がかかるのだろうか? もし止まる時には、そこに1分を追加して考えておく必要がある』というものだ」

「完全にランダムだ。ジョー(バウアー/テクニカル・デレゲート)は、最初に入ってきたクルマを止めることははほとんどない。このように短い予選セッションでは、半周しただけで最初にピットインしたマシンは、何らかのトラブルを抱えているかもしれない」

「2台のマシンが、1周を終えただけで、戦略的な理由からピットインするのは、とても珍しい」

 ホワイティングは、予選中の重量計測のレギュレーションを、変更するつもりはないと語った。

「マシンは規定重量を下回るべきではない」

 ホワイティングはそうmotorsport.comに対して語った。

「予選では常に、ランダムにチェックを行う」

「しかし、コンディションが変化する可能性がある場合、例えば雨が降ってきたためにタイヤを交換すべくピットインしてきた場合には、我々は誰も止めない。それは、我々が気象条件の変化を掲示した時だ」

「そうなった場合には、我々はある限られた誰かにだけ負担がかかるようなことはしない。もしコンディションが明らかに変化するならば、彼らはそれを知っている。例えば、路面が乾いていくなどした時にはね。その時我々は、誰かを計測のために止めるようなことはしない」

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シリーズ F1
イベント ブラジルGP
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