F1
アルファタウリ後身チームは単なる“育成施設”にあらず。バイエルCEO「株主たちは競争力向上を求めている」
アルファタウリF1のピーター・バイエルCEOは、名称変更と共にチームの存在意義も変わってくるとして、もはや若手ドライバー育成用のチームではないと語った。

Adam Cooper
編集: 2024/01/21 14:01
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かつてのミナルディを買収して誕生したスクーデリア・トロロッソ、その後スクーデリア・アルファタウリと名称を変えてきたイタリア・ファエンツァに拠点を置くチームは、2024年シーズンから新たな名称でF1に参戦する。当初レーシングブルズになると思われていたが、チームのSNSで漏洩したところによれば、Visa CashApp RBという新チーム名となりそうだ。
チームCEOを務めるピーター・バイエルは新シーズンに向けて、名称だけでなく、チームの存在意義もこれまでとは異なると語った。
チームは2024年シーズンに向けて、新たなアイデンティティ、大型スポンサーの獲得、そしてチームオーナーであるレッドブルとのさらなる関係強化によって、従来の若手ドライバー育成という機能だけでなく、可能な限り最高の結果を出すことも求められるチーム体制へと変化した。F1で4シーズン目を迎える角田裕毅と、14シーズン目のダニエル・リカルドのふたりという布陣もそれを反映したモノと言えるだろう。
そしてトロロッソ誕生時から代表を務めてきたフランツ・トストが2023年シーズン限りでチームを去り、後任には、昨年途中までフェラーリのスポーティング・ディレクターを務めていたローレン・メキーズが就任。2024年からCEOのバイエルと二人三脚でチームを運営することになる。
「株主たちは見直しを行なった際に『競争力をつけてほしい』とも語った」
バイエルCEOはそう語った。
「若いドライバーがF1にきちんと慣れるまで3年は必要だとフランツはいつも言っている。正直なところ、私も100%同意だ」
「現代F1の複雑さや、若手ドライバーが理解して考えフィードバックしなければならない情報量、我々がチームとして何をすべきか、どのようにセッティングを変更すべきかなどを理解し、競争力をつけるためには、単純に多くの時間が必要なんだ」
Photo by: Red Bull Content Pool
Peter Bayer, CEO of Scuderia AlphaTauri
またバイエルCEOは、リカルドとその代役として昨年の5戦に出場したリアム・ローソンの無線頻度を例に挙げ、若手とベテランの違いを説明した。
「若手ドライバーを乗せた時に、私はそれを理解したんだ」とバイエルCEOは語った。
「というのも、実際に情報の流れの違いがあるからだ。ダニエルのような経験豊富なドライバーの場合、彼がエンジニアに情報を送って、エンジニアが作戦室に情報を送り、作戦室が情報を送り返す」
「一方で若いドライバーの場合は、作戦室からエンジニア、ピットウォール、そしてドライバーという流れになる。無線は『あのコーナーでは常に気をつけろ』『ブレーキは遅めに』『ブレーキは早めに』『ステアリングに注意』『エンジンブレーキに注意』『後ろから誰がくるぞ』といった感じだ。無線が常にブブブブという感じで鳴っていて、正直なところ、劇場にいるみたいだよ」
「逆にダニエルは静かなんだ。そして1周に1回だけ『みんな、リヤに問題があるから見てくれないか?』と呼びかけがある。そこにチームが『オーバーヒートの症状がある。ディファレンシャルで対応できる』と答えて、それで直る」
「あるいは3〜4周走ってから『作戦の変更は考えた? DRSトレインで前が詰まっているなら、待つよりも他のことをしない?』と言って、チームも『それはいいアイデアだ』となる」
「そこに違いを感じる。シミュレータで彼と一緒にやる作業、車両性能、そういった分野全体で異なるアプローチになるのは明らかだ」
「経験豊富なドライバーが若いドライバーを指導する。その若いドライバーには準備も必要なのだ」
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