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F1マシンの最低重量はこれからも増加を続ける? PU時代の6年で55kg増

近年のF1マシンは、その車重が増加の一途を辿っている。2020年は最低重量が746kgとなり、パワーユニットが導入された2014年の最低重量よりも55kgも重くなった。

Charles Leclerc, Ferrari SF1000, passes Charles Leclerc, Ferrari SF1000

Charles Leclerc, Ferrari SF1000, passes Charles Leclerc, Ferrari SF1000

Mark Sutton / Motorsport Images

 2020年のF1マシンの最低重量は、746kgとなる。これは1961年に最低車重に関する規則がF1に導入されて以来最も大きい数字だ。

 2019年のマシンは最低重量が743kgとなっていたが、2020年はあまりレギュレーションが変わっていないにもかかわらず、それを2kg引き上げて745kgとすることで合意がなされた。これは、各チームのテクニカルディレクターがコスト問題に対処するために、重量にもう少し余裕が欲しいと要求したからだ。

 しかしながら、その後FIAは各車の燃料使用量を厳格に監視するため、2020年に各マシンにある燃料流量計をふたつに増やすことを義務付けた。この施策を受けて、2020年の最低重量は当初の合意よりもさらに1kg重い746kgへと変更する方針となった。

 ただしこれは、2020年のレギュレーション変更期限となっている2019年4月よりも後に決まったものであるため、全チームの同意が必要であった。最終的にこの変更は、世界モータースポーツ評議会の承認をもって、先日正式に決定した。

 前述のように、F1に最低重量に関する規則が導入されたのは、今から約60年前の1961年である。1.5Lエンジンを搭載するマシンに対して450kgの最低重量が設けられたが、1966年に3Lエンジンが導入されるとそれが500kgに引き上げられ、1973年には575kgにまで増加した。しかしこの数字は、ターボエンジン全盛期の1980年代までそのままであった。

 現代ではこの最低重量にドライバーの体重も含まれている。そのため、マシンの重さをカバーするためにドライバー側が無理な減量を強いられることもあったが、2019年からドライバー+シートの最低重量が80kgに設定されたため、ドライバーの体型による格差は是正された。

 近年のF1マシンは、着実に“重いマシン”になりつつある。2014年から、エンジンにハイブリッドシステムなどを組み合わせた“パワーユニット”が導入されたことも影響しているが、それ以降も少しずつ最低重量は引き上げられている。

 驚きべきことに、2020年の最低重量(746kg)は、“パワーユニット元年”の2014年の最低重量(691kg)よりも55kg重いのだ。

F1における2013年以降の最低重量の変遷

最低重量(kg) 備考
2013 642

V8エンジン最終年

2014 691 パワーユニット導入
2015-16    702 パワーユニット2年目にいくつかの調整
2017 728 よりワイドなタイヤ、マシンに
2018 734 ハロ導入
2019 743 ドライバー+シートの最低重量が80kgに設定
2020 746

ふたつ目の燃料流量計設置の義務化

2021 768 大幅なルール改定、標準パーツ導入

 燃料センサーの増加は、昨年フェラーリの燃料不正使用について疑いの目を向けていたチームに歓迎されている。FIAは今季、特別な方法によって各車両の燃料流量をリアルタイムで監視する。

 これについて、メルセデスのエンジン部門の責任者であるアンディ・コーウェルは次のように語った。

「1時間あたり100kgという燃料流量制限をより確かなものとするために、レギュレーションは変更された」

「FIAは2014年までに燃料流量計の開発をするために、素晴らしい仕事をした。また、燃料流量を確実に監視できるよう、より多くの作業を行なった」

「ふたつ目の燃料流量計の導入は、1時間あたり100kgという制限を超えないように監視するための非常に大きな前進と言える。そのメーターは最初のメーターと同じ場所に取り付けられ、同じ原理で使用される」

「しかし、ひとつ大きな違いがある。チームはひとつ目のメーターの数値を見ることができるが、新たな設置されるふたつ目のメーターの数は、FIAのみがチェックできるようになっている」

 

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