フェラーリ、新車発表3日前に18インチタイヤをテスト。2月に2車種で走行!?
フェラーリは、ピレリの18インチタイヤ開発のプログラムの一環として、2020年のF1プレシーズンテストが始まる1週間前に、ミュールカー(テスト用に改造したマシン)をヘレス・サーキットで走らせることになった。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1は2021年シーズンから、レギュレーションが大きく変更されることになっている。このシーズンからホイールのサイズが13インチから18インチに拡大されることになっており、すでにルノーやマクラーレン、メルセデスの協力により、実走テストが行なわれている。
そしてフェラーリも、このラインアップに加わることになった。同チームは2020年のシーズン前テストが始まる直前の2月8日に、ヘレスでミュールカー(テスト用に改造を施したマシン)を走らせる。チーム曰く、コスト面の理由から、ピレリのタイヤ開発テストの実施を遅らせることになったという。
なおフェラーリは2月11日に2020年用のマシンを発表する予定になっており、ピレリタイヤのテストを行なう時期には、この新型マシンの準備が整っている可能性がある。しかし当然、この新車をピレリタイヤのテストで走らせることはできず、さらに何らかのメリットを受けることがないように、スポーティングレギュレーションによって規定されている。
ピレリは来年の2月1日から、11月29日にアブダビで開催されるシーズン最終戦の1週間後までの間に、25日間のプライベートテストを実施することができる。しかしこのテストで走らせることができるのは、2018年および2019年シーズン用車を改造したマシンのみである。これによって、2020年シーズンに活かすことができる仕事を阻止しようとしているのだ。なお2020年のシーズン開幕前テストは、従来の8日から6日に削減されている。
またルールでは、テストで取得できるのはタイヤ、ホイールリム、ホイールリムカバーに関するデータだけであり、それ以上のデータは得られないようになっている。ピレリのタイヤテストに協力するチームは、2021年用マシンの開発に活かすことを目的とした”クルマまたはサブ・コンポーネント”を使ってはいけないと定められているのだ。
2020年のテスト規定には、シーズン中のテスト可能日程が3日間に延長されるという条項もある。ただそのうちの1日は、2021年用タイヤのテストを行なうための日程であり、2020年のレースドライバーが乗ることになる。
ただ、このテストを実施するためには、18インチホイールに対応したミュールカーが必要。もしチームがこれに対応できない場合は、その追加のテスト日程を破棄する必要がある。
また、テストのうち1日は、F1で2戦以下のキャリアしかないドライバーが担当しなければならないことになっている。以前はこのような”ルーキードライバー”が、テストのうち2日間を担当しなければならないと規定されていたが、テストの総日数が減少したことの影響を受け、ルーキーの登場機会も減ることになってしまった。
なおこのルーキーが担当するテストで2020年用マシンを使うか、18インチホイールに適応したミュールカーを使うかは、チームが自由に決定できるようになっている。
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