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コラム

F1が迎えるフレンチ・ドライバーの新時代。ガスリーに必要なルクレールの”強さ”

フランスはグランプリレースの本場のひとつだが、過去10年間、F1で活躍したドライバーはほとんどいなかった。しかし今、状況は一変している。

Charles Leclerc, Ferrari, Pierre Gasly, Toro Rosso

写真:: Alessio Morgese

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 4度のF1チャンピオンを獲得したアラン・プロストを輩出するなど、F1の歴史を形づくってきた国のひとつであるフランス。第一言語がフランス語であるドライバーがグリッドから少なくなった時期もあったが、現在は数年前よりもフランス系のドライバーはかなり多くなっている。

 ピエール・ガスリー(アルファタウリ)やロマン・グロージャン(ハース)、エステバン・オコン(ルノー)、そしてシャルル・ルクレール(フェラーリ)……F1ピラミッドの様々なレベルにいる彼らは、それぞれの野心を持って2020年シーズンに臨む。

 ルクレールは、自身がモナコ生まれであることを誇りに思っているが、彼のキャリアはフランス南部のカートコースで始まった。ポールリカールのファンから支持を得ていることからも、彼がフランスのファンにとって”養子”だと捉えられていると言っていいだろう。

 彼は昨年フェラーリに昇格。2勝を記録しランキング4位を獲得した。フランス系ドライバーの中では最もポテンシャルを秘めたパッケージを持ち、今季のタイトル獲得候補となる可能性がある。

 ルクレールはチームメイトであるセバスチャン・ベッテルの打倒に成功し、チーム内での立ち位置を確立。クルーからのサポートを引き出すことができるような雰囲気を作り上げた。

 彼は全てのレースで最大限の結果を残し、シーズンの最初から最後まで確実に争いに加わることができなければ、タイトル争いに挑戦できないと認識している。今年1月、彼はしっかりとした休息と回復をするために、シーズンを通じて体力的なマネジメント方法を変えていかなければならないと示唆していた。

Charles Leclerc, Ferrari

Charles Leclerc, Ferrari

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

 彼の目標は、2月のバルセロナテストでラップレコードを出すことではない。自分の頭の中で高くなり続ける期待に応え、自分を応援してくれる人々を魅了することだ。

 2019年のバーレーンGPでベッテルの後ろに留まることを命じたチームオーダーを無視したり、イタリアGPの予選での駆け引きなど、彼には良くも悪くも"鋼のような強さ”が備わっているようだ。そんな彼が経験を積んで成熟し、マシンが十分に優れていれば、タイトル獲得の有力候補になるだろう。

 一方、彼の友人でありカート時代のチームメイトであるガスリーは、やや異なるアプローチで新たなシーズンに臨む。

 レースに勝つ能力のあるトップチームの一角、レッドブルのドライバーとして2019年の開幕を迎えたガスリーだが、シーズン中盤にトロロッソ(現アルファタウリ)へ降格となった。

 ガスリーは魅力的なキャラクターの持ち主だが、自身のドライビングスタイルに合わないマシンで、チームメイトのマックス・フェルスタッペンと比べられるという苦しい経験をした。だがトロロッソに戻ったシーズン後半は輝きを取り戻し、ブラジルGPで見事2位表彰台を獲得した。

 ガスリーの目標は、優勝を狙えるチームでドライブするに値する一級のドライバーとしての地位を再び確立することだ。

 彼はルクレールと同じような強さを持っているという証拠をより多く見せつける必要がある。プレッシャーが高まるにつれてパフォーマンスを上げていけるかが、一流ドライバーに重要な資質だ。昨年後半、ガスリー はその片鱗を見せたが、2021年にトップチームに入るチャンスを得るには、同じような状況にあるダニール・クビアトと共に印象的なシーズンを送る必要がある。

Pierre Gasly, Toro Rosso STR14 and Charles Leclerc, Ferrari SF90

Pierre Gasly, Toro Rosso STR14 and Charles Leclerc, Ferrari SF90

Photo by: Steven Tee / Motorsport Images

 普段はフレンドリーな性格なオコンも、フォースインディア時代のチームメイトであるセルジオ・ペレスとのバトルや、フェルスタッペンと絡んだ2018年のブラジルGPなど、時に冷酷な”強さ”を見せる時がある。

 1年間メルセデスのリザーブドライバーを務め実戦から遠ざかったことで、彼には様々な欲求が強まっているだろう。

 オコンはルノーのドライバーとしてグリッドに戻ることになった。進歩を望んでいるチームと、強固なフレンチ・コネクションを築いている。

 ダニエル・リカルドは、新たなチームメイトの登場により試されることになるが、彼はそれを受け入れている。ライバル関係にあるドライバーのペアは、チームが進歩する原動力にもなりうるが、その対立が激しければ悪影響にも繋がる。

 ”激しい”と言えば、ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーにお似合いの言葉だ。ロマン・グロージャンは、今年でハース在籍5年目を迎えた。

 グロージャンの競争力は”謎”だ。調子が良い時には速くてスムーズ。予選ペースも素晴らしく、レースでも一貫性がある。しかしマシンのバランスに苦しみ、無線で他のドライバーの文句を言い、うめき声をあげていることもよくある。

 彼の経験は貴重だ。ロータスでの2013年シーズンは、本当に感動的な瞬間もあった。しかし、今年何か驚くような成果を残すことができなければ、彼のF1での時間は終わりに近づいているかもしれない。

 フランス語圏のドライバーは、今シーズン重要な役割を果たすだろう。彼らが栄光を味わうことになるのか、それとも……。結果は時間だけが教えてくれるだろう。

 

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