2026年のF1こそ、レースのあるべき姿? ハミルトン「鈴鹿サーキットの魅力もさらに際立つかも」
フェラーリのルイス・ハミルトンは、F1の新レギュレーションによって質の高いレースが実現したと断言している。
Lewis Hamilton, Ferrari, Arvid Lindblad, Racing Bulls
写真:: Sam Bagnall / Sutton Images via Getty Images
フェラーリの2026年のF1の新レギュレーションによって「レースのあるべき姿」が実現したと考えている。これはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とは全く異なる見解だ。
フェルスタッペンは今年、新時代を迎えたF1に対して最も声高に批判している人物の一人と言えるだろう。彼は、リフト&コーストが主流になりつつある現状を「ステロイドを投与されたフォーミュラE」になぞらえている。
「こんなのが好きだなんて、レースの本質を全く理解していない証拠だ」と、フェルスタッペンは中国GPで語った。
「全然楽しくない。マリオカートをやっているようなものだ。これはレースではない」
「追い抜こうとして、次の直線でバッテリーが切れると、また追い抜かれる。僕にとっては、ジョークみたいなモノだよ」
ハミルトンは、レッドブルが苦戦し序列を下げたため、フェルスタッペンが新しいレギュレーションを理解できていないのではないかと示唆し、これまで見られたような、オーバーテイクが多く、首位が何度も入れ替わる「ヨーヨー」スタイルのレースの方がはるかに楽しいと主張した。
「カートに戻ってみても、同じことだ」とハミルトンは主張した。
「みんなが抜きつ抜かれつで、決して引き離すことはできない。そんなゴーカートをヨーヨーレースと呼ぶ人は誰もいない。あれこそ最高のレースだ」
「そしてF1は、長い間ずっと最高のレースカテゴリーではなかった。これまで20年間でいろいろなマシンを運転してきたけど、このクルマだけは高速コーナーでも前のクルマに付いていける。後ろに留まることができるんだ」
「以前はDRSがあったけど、あれはコーナーで接近できない問題に対する応急処置みたいなものだったと思う。今はパワー差(オーバーテイクモード)があるけど、その差はとても小さい」
「でも前に出たあと、後ろのクルマが付いてこられる状況のほうが、個人的にはずっと楽しい。というのも、それが一番オーバーテイクが多くて、最高のバトルになるからだ。たぶん何年も前、バーレーンでニコと戦ったとき以来かな」
Lewis Hamilton, Ferrari
Photo by: Lars Baron / Getty Images
ハミルトンが例に挙げたのは、当時メルセデスでチームメイトでありタイトル争いのライバルでもあったニコ・ロズベルグと激しいバトルを繰り広げた2014年バーレーンGPのことだろう。
「それこそがレースのあるべき姿だ。抜きつ抜かれつの展開であるべきで、一度のオーバーテイクで終わるべきじゃない」
「だから自分はそういうレースが好きなんだ。ただ、他のチームももっと差を縮めてくれれば、チーム間でもっとそういうバトルが見られるようになると思う」
一方でハミルトンは、2026年レギュレーションのすべてを気に入っているわけではないとも明かした。
「確かにかなり違うね。多くのドライバーは楽しんでいないと思うけど、僕は個人的には楽しんでいる。クルマは軽くなって、より機敏で、少し奇妙だけど運転していて楽しい」
「パワーデプロイメントは好きかって? 正直まったく好きじゃない。かなり失望している。ストレートモード(アクティブエアロ)も特別好きというわけではない。でも全体としては、このスポーツにとってエキサイティングだと思う」
Lewis Hamilton, Ferrari, Andrea Kimi Antonelli, Mercedes
Photo by: Steven Tee / LAT Images via Getty Images
日本GPの舞台である鈴鹿サーキットはエネルギーマネジメントの面で難しいコースになると見られている。そのためFIAは予選での最大エネルギー回生量を引き下げ、スーパークリッピングの重要度を減らす措置を取った。
「週末に向けては、予選ラップで大量のリフト&コーストをしなければならない状況だった。それは本当に楽しくないからね。だから変更されたんだ」とハミルトンは語った。
鈴鹿ではアクティブエアロのストレートモードは2か所のみで使用される予定であり、これはフェラーリに有利に働く可能性があるとハミルトンは見ている。
「それは僕たちにとってプラスかもしれない。というのも、メルセデスはストレートモードを使うたびに一気に引き離してくるからね。ここではその機会が減るかもしれない。もしかしたらだけど。そして高速セクションでは、もっと彼らについていける可能性もある」
それでもハミルトンは、2026年仕様のレースが鈴鹿サーキットの魅力を十二分に引き出すことを期待している。鈴鹿は高速コーナーが多くストレートが少ないレイアウトのため、これまでは他のサーキットと比べてレースが単調になりがちだった。
「ここは常にドライバーにとってお気に入りのサーキットの一つだけど、必ずしも良いレースができる場所ではなかった。オーバーテイクが難しいからね」
「だからこそ、それが変わって、このサーキットがいかに素晴らしいかを際立たせてくれることを期待している。そしてそこに良いレースが加われば、世界最高のサーキットになるだろう」
記事をシェアもしくは保存
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments