F1 日本GP
フェルスタッペンに迫るも抜けなかったマクラーレン。ピアストリをノリスの前に出すなど、やりようあった?「それよりも予選が敗因」とステラ代表
マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、マックス・フェルスタッペンに勝利を奪われたF1日本GPの戦略について説明した。

Jake Boxall-Legge
編集: 2025/04/06 12:00
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1第3戦日本GPは、マクラーレンにとって今季“初黒星”となった。ランド・ノリスとオスカー・ピアストリは共に週末を通して速さを見せたが、予選でレッドブルのマックス・フェルスタッペンにポールポジションを奪われてしまい、決勝レースでも肉薄こそしたものの、4連覇中の王者の牙城を崩すことができなかった。
チーム代表のアンドレア・ステラにはレース後、戦略判断に関する質問が多く飛んだ。マクラーレンの2台は共にフェルスタッペンから2〜3秒以内のところで走行していただけに、戦略次第ではフェルスタッペンを攻略できたのではないかという見方があるからだ。
まずひとつのキーモーメントとなったのが、今回のレースで唯一のピットストップの機会。20周目、上位陣で真っ先に動いたのがマクラーレンだった。しかし先に呼び寄せたのはノリスの後ろを走るピアストリ。次の周に2番手ノリスも呼び寄せたが、フェルスタッペンとの同時ピットストップになってしまい、ポジションは入れ替わらなかった。
ノリスとしては、ピアストリが優先されたことにより、フェルスタッペンよりも先にピットインしてアンダーカットするチャンスを逸した形。これについてステラ代表は、ノリスを先に入れてしまうとピアストリが大きく損をするリスクがあったと述べた。
「(アンダーカットが)できたかどうかも不明だが、まずランドを入れていたらオスカーを(同じ周に)入れることはできなかった。そうすると、オスカーにとっては問題になっていただろう」
「(ノリスのピット作業中、ピアストリが)待たされることになるので、他のライバルとの位置関係という点で問題になったと思う」
「我々は、ランドでアンダーカットを狙える可能性が実行可能だったのかどうか、タイムギャップを精査して見直すつもりだ。とはいえ、トラックポジションを手放すということはリスクがあるというのも忘れてはならない。例えばセーフティカーが出た場合などだ」
「後になって『セーフティカーなんて出なかった。ならアンダーカットを狙えたじゃないか』と思うかもしれないが、アンダーカットというのはリスクを伴う戦略なんだ」
「それに、デグラデーション(タイヤの性能劣化)が少ないのは明らかだった。セーフティカーでポジションを落としていたら、今日はメルセデスやフェラーリを抜けなかったと思う」
またもうひとつ鍵になったのは、レース終盤。フェルスタッペン、ノリス、ピアストリの3台はそれぞれ約1秒のギャップで走行していたが、ピアストリのペースがノリスよりもやや優れていたようにも見えた。
そのため、2台のポジションを入れ替えてピアストリに“フェルスタッペン狩り”をトライさせ、できなかった場合は順位を元に戻すという選択肢はなかったのかとも尋ねられたが、ステラ代表はこう釈明した。
「オスカーの方が明確に速かったとは思っていない」
「ランドはマックスのスリップストリームを得ようとして、かなり接近していた。ただ1秒くらいの差にをなると大きなダウンフォースロスがあった。彼は今日、まるで(伸び縮みする)ゴムのように、(距離を置いて)タイヤを冷やしては再び攻めるということを繰り返していた。そのため、単純にラップタイムだけで判断すべき状況ではない」
そしてステラ代表は、鈴鹿サーキット東コースの路面再舗装によってタイヤの性能劣化も小さくなっていたことから、戦略の幅も少なく、オーバーテイクも難しかったと総括する。そのため、予選でフェルスタッペンに敗れたことが何よりも大きかったと語った。
「これはふたりのドライバーもコメントしていると思うが、彼らの予選ラップはキャリア最高の出来というほどではなかった」
「マックスがあれほどの走りをしているのだから、我々も完璧にこなす必要があった。トップから3番手まで100分の数秒の差しかなかったわけだからね」
「今日のレースで起こったことよりも、昨日の予選の方が(この結果の)決定的な要因になったと考えている」
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 日本GPで2位のランド・ノリス、マクラーレンの戦略に疑問「アンダーカットなり違うことを試すべきだった」
次の記事 鈴鹿で今季初優勝のレッドブル、2025年は「コンストラクターズタイトルよりドライバー王座を優先する」

More from
Jake Boxall-Legge

やりすぎた……ルクレール、イタリアGPでの同士討ちの責任認める「二度と同じような状況にはなりたくない」
F1
F1
スペインGP
1 日前
やりすぎた……ルクレール、イタリアGPでの同士討ちの責任認める「二度と同じような状況にはなりたくない」

史上初の予選Q1敗退“100回”!! アストンマーティンのストロール、不名誉な記録を樹立
F1
F1
イタリアGP
6 日前
史上初の予選Q1敗退“100回”!! アストンマーティンのストロール、不名誉な記録を樹立

ペレス、“あと3年くらい”は現役を続けたい? キャデラックの存在がモチベーションに「このプロジェクトが前進していくところを見たい」
F1
F1
オランダGP
12 日前
ペレス、“あと3年くらい”は現役を続けたい? キャデラックの存在がモチベーションに「このプロジェクトが前進していくところを見たい」

More from
ランド ノリス

マクラーレン、イタリアGPでのチームメイトバトルを”見直し”「もっと良い方法があったのかは考える」
F1
F1
イタリアGP
2 日前
マクラーレン、イタリアGPでのチームメイトバトルを”見直し”「もっと良い方法があったのかは考える」

激昂ノリス、激しいチームメイトバトルに声荒げる……しかしレースが終われば冷静に「後から考えれば、あれはフェアだった」
F1
F1
イタリアGP
4 日前
激昂ノリス、激しいチームメイトバトルに声荒げる……しかしレースが終われば冷静に「後から考えれば、あれはフェアだった」

スリップストリーム得られず0.5秒損した? ノリス「望んだようにはいかなかった」決勝も苦戦覚悟
F1
F1
イタリアGP
6 日前
スリップストリーム得られず0.5秒損した? ノリス「望んだようにはいかなかった」決勝も苦戦覚悟

More from
マクラーレン

マクラーレン、スペインGP最大の問題はグレイニング? ピアストリ「タイヤマネジメントは悪夢だった」
F1
F1
スペインGP
7 時間前
マクラーレン、スペインGP最大の問題はグレイニング? ピアストリ「タイヤマネジメントは悪夢だった」

予選3番手のオスカー・ピアストリ、Q2でローソンの走行を妨害し3グリッド降格処分「彼がどこからやってきたのか、よく分からない」
F1
F1
イタリアGP
6 日前
予選3番手のオスカー・ピアストリ、Q2でローソンの走行を妨害し3グリッド降格処分「彼がどこからやってきたのか、よく分からない」

ブリアトーレ、ガスリーのモナコ3位に控訴したマクラーレンが裁判官と「深い繋がりあった」と会見で主張。同席マクラーレン代表は「侮辱的だ」と反論
F1
F1
イタリアGP
7 日前
ブリアトーレ、ガスリーのモナコ3位に控訴したマクラーレンが裁判官と「深い繋がりあった」と会見で主張。同席マクラーレン代表は「侮辱的だ」と反論
最新ニュース

加藤大翔、惜しくも2位、中村5位。ランク首位スレーターがリタイアで、ウゴチュクが同点に並ぶ……約10台が絡む多重事故も|FIA F3マドリード フィーチャーレース1
FIA F3
F3 FIA F3
Madrid
1 時間前
加藤大翔、惜しくも2位、中村5位。ランク首位スレーターがリタイアで、ウゴチュクが同点に並ぶ……約10台が絡む多重事故も|FIA F3マドリード フィーチャーレース1

自分でも驚きだ! ノリスがキャリア最高アタックでポールポジション獲得。角田裕毅は15番手、アストンマーティン・ホンダはQ1敗退|F1スペインGP予選
F1
F1 F1
スペインGP
4 時間前
自分でも驚きだ! ノリスがキャリア最高アタックでポールポジション獲得。角田裕毅は15番手、アストンマーティン・ホンダはQ1敗退|F1スペインGP予選

F1スペインGP予選速報|角田裕毅悔しいQ2敗退15番手。ポールポジションは全力を絞り出したノリス! アントネッリ、フェルスタッペンが続く
F1
F1 F1
スペインGP
4 時間前
F1スペインGP予選速報|角田裕毅悔しいQ2敗退15番手。ポールポジションは全力を絞り出したノリス! アントネッリ、フェルスタッペンが続く

逆転タイトルへ邁進! マルク・マルケス、レース完全コントロールしてスプリント連勝|MotoGPサンマリノGP
MotoGP
MGP MotoGP
サンマリノGP
5 時間前
逆転タイトルへ邁進! マルク・マルケス、レース完全コントロールしてスプリント連勝|MotoGPサンマリノGP
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録