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メルセデス、”ゼロポッド”固執の理由を説明「他をコピーしただけでは、ある程度までしかいけない」

メルセデスは、今季序盤から苦戦したにも関わらずマシンのコンセプトを変えなかった理由について、他のマシンのデザインを採り入れても限界があると考えたからだと説明した。

George Russell, Mercedes W13

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 2014年から圧倒的な強さでF1を席巻してきたメルセデス。しかし2022年シーズンは序盤からポーパシングやバウンシングに悩まされ、レッドブルやフェラーリとトップを争うことができずにいた。

 メルセデスは他のチームとは異なるデザイン路線を選択し、バーレーンテストでデビューした際に”ゼロポッド”と呼ばれたスリムなサイドポッドのソリューションを追い求めた。

 シーズンが進むにつれ、他チームがフェラーリやレッドブルに近いアップデートを投入する中、メルセデスはマシンとその問題点をより深く理解することに集中。7月末のハンガリーGPでは、ジョージ・ラッセルがポールポジションを獲得するまでに競争力を回復した。ゼロポッドが苦戦の一因になっているのではないかという指摘を跳ね除け、復活してみせたのだ。

 メルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、メルセデスが「目に見える最速のマシンをただコピーする路線ではなく」、長期的な視野に立ってマシンコンセプトを考えていると説明する。

「レギュレーションに関して、チームの長期的な将来を見据えた時に、ただコピーするだけでそれを理解していなければ、ある程度のところまでしかたどり着けない」

 そうショブリンはmotorsport.comに語った。

「空力の最も敏感な要素は、その深いところに存在する。だから最もコピーできない部分が、いずれにせよ最も重要な部分なのだ」

「メディアでは、ナローボディワークのコンセプトはチーム内よりもずっと大きな話題になっていたようだ。でも、自分たちのアイデアに対する愛情があったからという理由で、それに固執していたわけではないんだ」

 ショブリンは、メルセデスが直面した問題は「急いでボディワークを変えても解決しなかっただろう」と述べ、特に予算上限が存在するというプレッシャーを考えると、今年は他とは違うデザインルートをたどったという。

「(リソースを)どこに費やすかについて非常に慎重になる必要がある。我々がやりたくなかったのは、納品に4~6週間かかるようなプロジェクトに着手することだった」

「段階を踏んで、我々がクルマでやっていることが、あらゆるツールと期待に応えているのかどうかを確認したかったのだ」

「我々は開発の初期段階において、物理的に違って見えるような、突然グリッドを駆け上がるようなアップデートにすべての望みをかけるのではなく、マシンに変更を加えて期待通りの効果を得られるかどうかを確認するために、ほとんど忍び足で進んでいたからだ」

 メルセデスが、今季ゼロポッドを変更することはないだろうが、来季はまた別の話だ。ショブリンも、来季にマシンコンセプトを変更し、レッドブル方式のデザインを採用する可能性も否定していない。

 チーム代表のトト・ウルフは、メルセデスがどのようなコンセプトを採用するかについて「特に好みはない」としながらも、単に「最も速いマシンを持つこと」を望んでいるとmotorsport.comに語った。

「他の誰かの真似をすることはないが、他のクルマでより良いと思われるものを見ることはある」

「こうした根本的な疑問は現在議論されており、9月までには答えが出るだろう」

 
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