「これでいいんだ」とラスベガス予選後にフェルスタッペンらしくない発言。タイトル争い諦めの境地なのか? それとも……
マックス・フェルスタッペンはF1ラスベガスGPでポールポジションを逃した。しかしそのことに対する彼の反応が、既にタイトルを争うことを諦めているのではないかという憶測を呼んでいる。
Max Verstappen, Red Bull Racing
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
F1ラスベガスGPの予選ではランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得。ランキング3番手でタイトル争い逆転の可能性を僅かに残すマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は2番手に続いた。
しかしその予選後のフェルスタッペンの反応が、彼は既にタイトル争いにおいて戦意喪失しているのではないかという憶測を呼んでいる。というのも、フェルスタッペンのような好戦的で妥協を許さない人物が、「これでいい」と異例とも言える言葉を発したからだ。
ラスベガスGPの予選はウエットコンディションで実施され、セッションを通じて路面コンディションはかなり悪かった。普段は殆ど使われないエクストリームウエットタイヤ一択という状況が長く続いた。通常、こうしたコンディションでは赤旗となることも多いのだ。
そのコンディションを考えると、Q3まで進出することだけでも既に成功と言える。ただここ数戦で、レッドブルの復活がまだ完璧なモノではないということも明らかになった。ベルギーGPで投入した新型フロアにより、一時はマクラーレン勢に追いついたと見られたものの、直近数戦では遅れを取る場面も多かった。
ラスベガスGPでレッドブルは、フェルスタッペンのマシンと角田裕毅のマシンに異なるフロアを装着した。これはパーツ不足のためではなく、比較テストを行なうためであった。彼らは依然として、マシンのスイートスポット探しを続けているのだ。
フェルスタッペンのタイトル争いに向けた姿勢にも、変化が見え始めている。夏にはタイトル獲得を諦めていたフェルスタッペンだったが、その後勢いを取り戻したことでポイント差を急に縮めた。しかしメキシコとブラジルで再び差を広げられることになり、立場を再考したようだ。ラスベガスGP前には、逆転タイトルのためには「最後までかなりの幸運が必要」と語り、チャンピオンシップについては「全く考えていない」と口にするようにもなった。
そして予選後の発言だ。
「予選はすごく滑りやすかった」とフェルスタッペンは話す。
「氷の上みたいだった。正直あまり楽しいものではなかったね」
「僕はウェットコンディションを走るのが大好きだけど、これはちょっとやりすぎだったと思う。とにかく細心の注意を払わなければならなかった」
Lando Norris, McLaren, Max Verstappen, Red Bull Racing, Carlos Sainz, Williams
Photo by: Glenn Dunbar / LAT Images via Getty Images
「それから率直に言って、そこまで多くのアクシデントが起きなかったことに驚かされた。皆かなり注意していたのか、怖かったのかはわからないけどね。どちらにしても、僕たちはインターミディエイトタイヤよりもエクストリームウエットのほうが多少競争力があった」
「クリーンなラップをまとめるのすら凄く難しかった。イエローフラッグが出たり、自分もロックアップしたり、スピンしたりといろいろあった。でも、大きなトラブルなく予選を走りきった」
「フロントロウに並べたのは良いね。もちろん、もう1アタックできなかったのは不運だったけど、Q3全体を考えれば、僕たちはポール争いに絡むような状況には一度もなかったし、これでいいんだ」
「普通ならコースは乾いていって、周回ごとにラップタイムは速くなっていくけど、今回はその時間はなかった。Q3全体を考えると、僕らは一度もトップにはいなかったと思う」
「最速だったことはなかったし、十分な速さが無かった。だから2番手で良いんだ」
フェルスタッペンはこれまで、ポールポジション以外からスタートしたレースでも、ターン1でトップに立ち、最速でないマシンでも優勝をもぎ取ってきた経験がある。前戦サンパウロGPのように、ピットレーンからスタートしながら3位を持ち帰ったこともある。
ただ今回のラスベガスGPでは、フリー走行でロングランが全くできていないこともあって、慎重な姿勢を示している。
「まともなロングランをほとんどできていないんだ」
「FP1で少し走ったが、あまり満足はできなかった。だから、その後に加えた変更で少しは良くなっていることを願っているけれど、“驚くほど良い”結果になるとは思っていないよ」
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