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また盛大に祝える日を願って……“ウィズコロナ”のF1で失われる感動的な光景

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また盛大に祝える日を願って……“ウィズコロナ”のF1で失われる感動的な光景
執筆:
2020/06/16 10:35

2020年シーズンのF1は、新型コロナウイルスのパンデミックによる混乱の中で、7月にようやくスタートしようとしている。しかしながらその“新しい活動様式”の中で、いくつかの象徴的なイベントが失われてしまう可能性がある。

 モータースポーツは、ほとんどが目に見えないところでの勝負だ。サーキットから離れた場所で長時間にわたって設計・開発されたマシンのコンポーネントも、コックピット内のドライバーの奮闘も、その保護デバイスや安全構造によって隠され、見えなくなってしまっている。いわゆる“ハコ車”のレースでは屋根やフロントガラスがあるし、現代のシングルシーターではハロを装着したマシンが主流となっている。

 その頑張りが何者にも邪魔されず、最も目に見える形で表現されているのは、おそらくピットストップだろう。現代のF1ではわずか2〜3秒でタイヤ交換を完了させるが、それは率直に言って芸術だ。

 また、近年チームとドライバーの無線交信の公開は、ヘルメットによって隠されているドライバーの感情を明らかにするのに役立っており、このスポーツの魅力を効果的に発信できていると言える。

 つまるところ、モータースポーツは自動車に乗った人間による競争である一方で、やはり外から見えるアクションはファンを熱狂させる上で重要なのだ。ただ2020年のF1では、そういったものがいくつか失われるかもしれない。

 F1のマネージングディレクターであるロス・ブラウンは先日、新型コロナウイルスのパンデミックによって開幕が遅れていた2020年シーズンが7月にオーストリアでスタートすることを発表すると、レース前、レース後の手順が従来と大幅に変わることを明らかにした。新型コロナウイルスへの感染リスクを限りなく抑えながらイベントを運営するためには、F1もソーシャルディスタンスなどに注意した“新しい活動様式”に対応しなければいけないのだ。

 現在各F1チームは、レッドブルリンクで7月5日に行なわれる初戦に向けて準備を進めているが、その中でも彼らの“ウィズコロナ”における取り組みを垣間見ることができる。

 イギリスのシルバーストンで行なわれたメルセデスのプライベートテストの映像を見ると、チームのメカニックはマスクを着用。イギリス政府が求める約2mというソーシャルディスタンス(オーストリアなどでは1mと定められている)を確保しながら、2018年マシンのW09を準備していた。これから始まるシーズンにおいて各チームは、スタッフの人員を大幅に減らし、人と人との接触を厳しくコントロールしていく必要がある。

 ブラウンが以前語ったように、F1は過去の慣習に倣うことができないため、ショーという面ではこれまでとは非常に異なるものになるだろう。

「F1の特徴のひとつであった、超満員のグリッドは見られないだろう」とブラウンは言う。

「チームが(サーキットに)到着して撤収するまでのあらゆる面が考え抜かれている。まだ完全に決まってはいないが、我々はFIAと詳細を詰めているところだ」

「今まで通りの手順で表彰式を行なうことはできないが、レース後にはグリッド上で何かできればいいと考えている。ひとつの案としては、コース上にマシンを並べて、その前にドライバーを立たせるというものだ」

「トロフィーを近くにいる人から直接贈呈することもできない。だが我々はいくつかプランや手順を考えており、TV中継でどのようにして見せるかを検討している」

 レースを再開するためにF1が取り組んできた試みに関しては、非常に理解できる。ただモータースポーツの醍醐味であるレース後のひと時が一時的にでも失われてしまうのは、なんとも寂しいことだ。

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■美しきシャンパンファイト……表彰式は数々のドラマを生んだ

Race winner Daniel Ricciardo, Red Bull Racing, sprays Champagne on the podium

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Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 F1の表彰式には、素晴らしき伝統の香りが漂う。シャンパンによる祝福の起源は1950年代のフランスGPにまで遡る(ただし一般的には、1967年のル・マン24時間レースにおいてダン・ガーニーが、ジョー・シフェールが意図せずシャンパンのコルクを飛ばしてしまった前年の事件を真似をしたのが、いわゆる“シャンパンファイト”の起源とされている)。そして今ではジョルジュ・ビゼー『カルメン』の『前奏曲』をバックにシャンパンファイトを行なうのが通例化している。まさに文字通りのスペクタクルだ。

 モータースポーツを愛する者たちが覚えておかなければいけないのは、このスポーツが世界の中でもニッチなものである、ということだ。だからこそ、シャンパンファイトという行為が広く一般に知られているのは驚くべきことなのだ。

 モータースポーツのあらゆるカテゴリーにおいて、表彰台でのセレモニーには見応えがあり、エモーショナルな瞬間を生み出す。特にル・マンの表彰台はスペクタクルなものと言われるが、ここではF1からいくつかの例を振り返ってみよう。

 戦前のグランプリから例を挙げるとするならば、1938年のドイツGPでメルセデスを駆って優勝したイギリス人ドライバー、ディック・シーマンが、表彰式で控えめながらナチス式敬礼をしたシーンが印象的である。リチャード・ウイリアムズの著書には「彼はそれに従うしかなかった」と書かれている。

 時を進めることにしよう。ここ数十年で特に印象的と言えるのが、1991年ブラジルGPでの表彰式だ。このレースはマクラーレンのアイルトン・セナが終盤ギヤボックスの壊れたマシンにムチを打ち、トップを守りきったレース。チェッカー後には疲労のあまりコース上でマシンを停車し、セナはしばらく動けなかった。その後表彰式に現れたセナは辛そうな表情を浮かべながらも、母国ブラジルのファンの前で最後の力を振り絞り、トロフィーを持ち上げるのであった。

 また現在のF1では、トップ3のドライバーが表彰台に登壇するまでの時間を過ごす控え室、いわゆる“クールダウンルーム”での様子が映し出されるようになり、人間ドラマがより見られるようになった。特に2015年のアメリカGPで2位に終わったメルセデスのニコ・ロズベルグが、優勝したチームメイトのルイス・ハミルトンから放り投げられたキャップを投げ返すシーンは、さながら演劇のようだった。

 2016年のモナコGPで、レッドブルのピットストップミスによって勝利を逃したダニエル・リカルドが表彰式で見せた険しい表情と、2年後に同地で勝利を収めた際にチームスタッフに勢いよく飛びついていくシーンとの対比も、また印象的であった。

 シーマンの例が示すように、表彰式での行為は稀に論争を呼ぶことがある。最近では、ロシアGPの表彰式でトロフィーのプレゼンターとしてウラジーミル・プーチン大統領が登壇したことがその一例と言える。

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Lewis Hamilton, Mercedes F1 W09

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Photo by: Mercedes AMG

 こういったレース後の感動的なシーンは、当分の間おあずけとなるだろう。これはレース前のイベントにおいても同じことが言える。ただ少なくとも夏の間は無観客レースとなることを考えると、ドライバーズパレードの中止は理に適っているし、ドライバーがトラックの中でソーシャルディスタンスを保ちながら気まずい時間を過ごす必要もない。また、レース前にガレージでドライバーたちにインタビューをするという計画は、非常に興味深いものと言えるだろう。

 F1がレース再開に向けて取り組んできた“新しい活動様式”の導入は間違いなく正しいことだ。知っての通り、新型コロナウイルスのパンデミックは世界を変えてしまったからだ。長い間親しまれてきた壮大なシーンを見られないのは寂しいことだが、それが必ずしも悪い方向に進むとは限らない。何より今後数週間の間にモータースポーツが再開されるということは、多くの人にとって大きな意味を持つだろう。

 苦難の時は必ず過ぎ去っていくはずだ。今できる最大限のことをして、我々が愛したF1を再び取り戻せるかどうかは、我々の手にかかっているのだ。そうすれば、また最大なセレモニーができるようになった時に、それをより素晴らしいものにすることができるだろう。

 

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シリーズ F1
執筆者 Alex Kalinauckas