ベッテル、元F1ドライバーのディニスが持つ農場を訪問。先進的な有機農法に興味津々「これは素晴らしいことだ!」
セバスチャン・ベッテルは、環境問題についてさらに学びを深めるために、元F1ドライバーのペドロ・ディニスが所有する農場をサプライズで訪れた。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
かねてより、環境問題へ高い関心を示しているアストンマーチンのセバスチャン・ベッテル。彼はF1サンパウロGPに先立ち、ブラジル出身の元F1ドライバー、ペドロ・ディニスが所有する農場を訪問した。
ディニスと言えば、1995年にフォルティからF1にデビューし、その後リジェ、アロウズ、ザウバーと渡り歩き6シーズンに渡って活躍した。表彰台獲得など特筆すべき戦績は挙げられなかったが、リジェ時代の1996年アルゼンチンGPでは、レース中に大火災に見舞われ、燃え盛るマシンから脱出する姿が世界中の紙面を飾った。
ディニスは2000年を最後にF1キャリアを終えた後、母国ブラジルに農場を持ち、有機栽培の農産物を育てたり、酪農に精を出した。ベッテルはこれに興味を持ち、ディニスの元を訪ねたのだ。
Pedro Diniz, Sauber
Photo by: Motorsport Images
「その農業のやり方がとても面白いと思ったんだ」とベッテルは説明する。
「農場を見学することで、彼のこれまでの道のりや取り組んできたこと、そして彼のアイデアや物の見方などを学ぶことができた。本当に良かったと思っている」
「これはとても素晴らしいことだし、世界が必要としている先進的なことだと思う。責任ある方法で世界中の人々に食物を提供するというのは、とても名誉な仕事だ。素晴らしいアプローチだね」
ベッテル曰く、ディニスの農場を訪ねたきっかけは、環境に関する本を読んでいる時に偶然ディニスの名前が出てきたからだという。
「彼がF1ドライバーだったことは、子供の頃から知っている。でも彼が引退してからは、ミハエル(シューマッハー)ら他のF1ドライバーを応援していたので、その後のことは知らなかった」
「1年ほど前、とても興味深い本を見つけて読んでいたら、そこでペドロ・ディニスについて触れられていた。それは彼のレースキャリアの話ではなく、今彼が何をしているか、農業に関してどういう取り組みをしているかについてだった」
「話が長くならないように言うと、要は化学物質などを使わず自然な方法で農業を行ない、土壌を枯渇させることなく、しっかり還元することができているということだった」
ベッテルはこれまでにも、養蜂場を作ったりサーキットでのゴミ拾いに参加したりと、環境に関わる活動を積極的に行なってきた。しかし、彼は将来的に活動家になることは考えていないと断言した。
「僕は自分自身がこのことについて過剰にアクションを起こしているとは思っていない」
「この件で重要なのは、皆が活動的にならない限り未来は明るくならないということだ」
「もちろん、他人より熱心な人、他人より関心の高い人というのはいる。でもこれは人類が誕生してから直面した課題の中で最も大きいものだし、文字通り誰も無視することはできないんだ」
「どのような角度から考えようとも、これは僕たち全員に関係のあるものだと思う」
「ただ、僕個人に何かしらの計画がある訳ではない。自分をアピールするためにやっている訳でもない。発言力がある人間が、それを活かして大事なことを主張するのは素晴らしいことだ。でも僕はまず行動することが先だと思っている」
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