F1 シンガポールGP

F1新時代のオーバーテイク、どう変わる? ウイリアムズ代表の予想「よりドライバーのスキルが重要になる」

レギュレーションが大きく変わる2026年のF1。DRSは廃止されることになるが、バトルにはどんな変化が起きるのだろうか。

Ed Hardy

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公開日時: 2025/10/13 2:32

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2026 Formula 1 rules

2026 Formula 1 rules

写真:: FIA

 ウイリアムズF1のジェームス・ボウルズ代表は、2026年シーズンのF1はオーバーテイクの様相が大きく変わり、より技術的なスキルに重点が置かれると考えている。

 2026年のレギュレーション変更は、おそらくF1史上最大といっていいほどの大変革となる。シャシーとパワーユニット(PU)の両面が大幅に見直されるからだ。

 電気エネルギーの重要性が増し、内燃機関(エンジン)との最大出力比率がほぼ50対50となるほか、軽量化・小型化されたマシンにより、ホイール・トゥ・ホイールのレースとオーバーテイクの改善が図られる。

 初期のシミュレーション結果から、ドライバーたちからは懐疑的な意見が噴出。フェラーリのシャルル・ルクレールは「楽しさが減った」と発言したが、ボウルズは現在、ドライバーたちが新たな変更をマスターする挑戦を楽しんでいると考えている。

James Vowles, Team Principal, Williams Racing

James Vowles, Team Principal, Williams Racing

Photo by: Shameem Fahath / Motorsport Network

  この件について、先週末のシンガポールGP前に行なわれたチーム代表記者会見で問われたボウルズは次のように述べた。

「オーバーテイクの様相は変わるが、確実に発生する。ただ、今慣れ親しんでいる形とは異なる方法になるだろう」

「ドライバーたちは一度試して『これは良くない』と思ったが、2度目は『これは面白い』と感じた。彼らはレースドライバーだから、3回目や4回目には実際に夢中になり、全く異なる最適化方法を見出し、優位性が生まれる可能性を認識している」

「そういう観点からすると、興味深い変化になると思うし、オーバーテイクの機会も増えるだろう。ただ、皆さんが予想する場所では起こらない、というのがおそらく正しい表現だ」

Lewis Hamilton, Ferrari, Carlos Sainz, Williams, Franco Colapinto, Alpine

Lewis Hamilton, Ferrari, Carlos Sainz, Williams, Franco Colapinto, Alpine

Photo by: Andy Hone / LAT Images via Getty Images

 ボウルズ代表はサーキットの主要なオーバーテイクポイントが変わる可能性があると付け加えた。スパ・フランコルシャンを例に挙げケメル・ストレートの入り口での追い抜きが重視されなくなるだろうと推測した。

 これはDRSに代わる新たな手動オーバーライドシステム(実質的なプッシュ・トゥ・パス)の導入による結果だ。このシステムは後続車が時速280kmを超えると追加エネルギーを供給する。

 電気エネルギーへの依存度が高まることで、ボウルズは単純にDRSに頼るよりも、マシンとの一体感を高めたドライバーが有利になると見ている。

「現行のルールでは、コックピット内の作業が増えるだろう」と彼は語った。

「それは悪いことではないと思う。その結果として頂点に立つ者たちが現れるだろう。マシンとその挙動を完全に掌握し、枠にとらわれない発想ができる者たちだ」

「違いがある分野はおそらく、より適切な表現としては、1回のブレーキングゾーンでバッテリーをほぼ満タンにすることができるが、1回のストレートでそれを消耗してしまうという点だろう。そのため、今年とは大きく異なる状況・ダイナミクスが生まれる」

 一方でまだ各チームが2026年のマシン開発を精力的に進めている真っ最中であるため、来年の状況は依然として不透明だ。来年に3回行なわれるプレシーズンテストまで待つ必要があるだろう。

 まず1月26日から30日までバルセロナで5日間の非公開テストが行なわれ、3月の開幕戦オーストラリアGPに先立ち、バーレーンで3日間ずつ2回のテストが行なわれる。

 

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