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ライバルと僅差だったはずでは……スプリント独走で表面化したフェルスタッペンの“通常営業”の速さ。予選&スプリント予選がイマイチだった理由は?

F1アメリカGPにおけるマックス・フェルスタッペンの真のアドバンテージは、土曜日のスプリントまで見られなかった。これはエンジンのドライバビリティの問題がスプリント予選で発生していたからだ。

Max Verstappen, Red Bull Racing RB19

 F1アメリカGPのスプリントレースをポールポジションからスタートし、そのまま勝利を手にしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。予選でのトラックリミット違反により日曜の決勝レースでのポールを逃した前日の雪辱を果たした形だ。

 しかしながら、スプリントでのグリッド位置を決するスプリントシュートアウトでのタイム差はかなり僅差となっていた。フェルスタッペンと2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)との差はわずか0.055秒で、上位4台が0.101秒差に収まっていた。

 ただ、これは真の実力差を反映したものではなかった。スプリントでのポールを決めてピットに戻るフェルスタッペンが無線で発していたメッセージは興味深いものであった。

「トラブルのことを考えれば悪くないね」

 実はフェルスタッペンは、スプリント予選中にエンジンマッピングの設定がうまくいかず、ドライバビリティの問題と格闘していた。また実際には1周のアタックに必要な燃料よりも若干余分に燃料を積んでいたのだ。つまり、フェルスタッペンは本来であればライバルに対してもっと大きな差をつけることができたはずなのだ。具体的には、データ上で見る限りはコンマ2秒ほどの差を後続につけられた可能性があるという。

 スプリント予選の後、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーはSky Sportsに対し、フェルスタッペンのセッティングは理想的な状況ではないものの、レースまでには解決できるはずだと語っていた。

「電気系で整理できることは常にある」とホーナー。

「マックスが午後のレースに向けて調整したいと言っているドライバビリティの問題があるんだ」

 フェルスタッペンが自身のポテンシャルをフルに見せつけられなかったのは、ドライバビリティに苦しんだスプリント予選だけではない。金曜に行なわれた通常の予選セッションでは、ルクレールのタイムをわずか0.005秒上回ってトップに立ったフェルスタッペンが、トラックリミット違反により当該タイムを抹消されて6番手に沈んだが、実はタイム抹消となったこのアタックも、序盤区間でのミスによって満足いくパフォーマンスが出せていなかった。

 最終的にポールポジションとなったルクレールのアタックラップとフェルスタッペンのタイム抹消ラップを比較したデータ分析では、フェルスタッペンは序盤のS字区間に入る段階でルクレールに対して0.291秒出遅れていた。

 これについて、ホーナーはこう説明する。

「昨日のあの(タイム抹消となった)ラップでマックスは、最初のコーナーで少しロックアップしてコンマ2秒ほどタイムを失った」

「そして(トラックリミット違反が検出された)ターン19でもスピードを見ても、これまでのラップよりも5〜6km/hほど速かった」

「そんな中で彼はポールを目指して走っていた。彼は僅差でそれを(一時的ながら)手にしたし、あのホワイトライン、あのストライプ(縁石)がなければ、それを保持したままだったはずだ」

 

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