コラム
F1 バーレーン・プレシーズンテスト
レッドブルと超長期の契約結んだフェルスタッペン「前進する道はひとつだと思えた」
レッドブルは、マックス・フェルスタッペンとの契約を2028年まで延長した。フェルスタッペンはレッドブルでF1キャリアを終えることになるのだろうか?

Luke Smith
編集: 2022/03/08 11:19
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2021年のF1王者であるマックス・フェルスタッペンは、レッドブルと大型契約を締結した。5000万ユーロ(約64億円)にもなると噂される年俸もさることながら、2028年までというその期間の長さも話題となっている。
F1史上最長クラスの契約を結んだフェルスタッペン。現役ドライバーの中で、次に長い契約を結んでいるのはマクラーレンのランド・ノリスだが、彼でも2025年までの契約となっている。
フェルスタッペンは2015年に史上最年少の17歳でF1デビューし、2016年のシーズン序盤にレッドブルに昇格し、24歳で初のチャンピオンを獲得した。2028年のシーズンが終わるころには、彼は31歳となっておりF1参戦14年、レース出場も約300戦を数えていることだろう。その間レッドブルがF1でトップクラスのチームであり続けるとしたら、その間に彼が何を成し遂げるかを考えると、気が遠くなるほどだ。
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フェルスタッペンは、新契約について「とても簡単な決断だった」と語った。
「双方が関係を続けたいと思っていたんだ。最初から、チームの中でとても良い感触だったんだ。特に昨シーズンを終えて、前進する道はひとつしかないと思っていた。それがこのチームだったんだ」
この契約が終わる頃、フェルスタッペンのF1キャリアは終盤に差し掛かっているだろう。そしてもしレッドブルで成功を続けていたとしたら、他のチームへの移籍を考えたりするだろうか。
レッドブルは、さらなる成功を収めるための土台は整っているように見える。パワーユニットのパートナーであるホンダがF1からいなくなった後も、独自にパワーユニットを運用する準備を整えており、ポルシェとの提携も噂されている。スポンサーに『オラクル』や、暗号通貨企業『バイビット』を迎え、巨額の契約を結んでおり財源も十分だ。
フェルスタッペンの実力を疑う余地は、もはや欠片もない。レッドブル移籍直後に勝利を掴み、時に絶対王者メルセデスを脅かしてきた。そしてチャンピオン獲得のチャンスが訪れた2021年には、激しいタイトル争いを展開し、その絶好の機会をモノにした。
フェルスタッペンはチームの中心だ。チーム代表のクリスチャン・ホーナーはフェルスタッペンとの新契約をチームの”意思表示”だと呼んでいる。ポジティブな方向に物事が進んでいる時に、一世一代の才能を持つドライバーを手放すはずがない。
どのスポーツでも”生え抜き”は珍しいが、マシンの性能が成功の鍵を握るF1ではさらにレアなケースだと言えるかもしれない。ミハエル・シューマッハーやルイス・ハミルトンを例にすると、どちらも大きなチャンスを与えてくれたチームを去り、別の場所でより大きな成功を収めたドライバーであると言える。
一方で、フェルスタッペンとレッドブルの絆は非常に深い。アブダビでタイトルを獲得した後、フェルスタッペンは「10年から15年は一緒にやっていけると思う。変える理由がない」と話していた。それは決してお世辞ではないようにも思える。
フェルスタッペンは伝統あるチーム、例えばフェラーリでドライブするということに興味を見せたこともあまりない。彼にとって重要なのは、コース上で成功すること、そしてコース外で楽しむことだ。今のレッドブルは、その両方を兼ね備えている。
「チャンピオンシップを獲得した後も、僕の野望はレースに勝つこと、そして再びチャンピオンシップを争うことだ」とフェルスタッペンは語った。
「今はもうそのことを考える必要はない。契約の長さもわかっているし、一緒にやっていけばいいんだ。それに、優勝やチャンピオンを目指して戦うことと同じくらい重要なのは、いい時間を過ごし、F1での時間を楽しむことなんだ」
チームの軸を、しっかりと固めたレッドブルとフェルスタッペン。2028年までの活躍によっては、フェルスタッペンがレッドブル一筋でF1キャリアを終える未来もあるかもしれない。
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