ウイリアムズF1、”尖った”空力コンセプトで浮上目指す。浮き沈みの激しい1年を覚悟
ウイリアムズは、風の影響を受けやすいピーキーなコンセプトの空力コンセプトを採用し、浮き沈みの激しいシーズンを過ごす覚悟をしているようだ。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
ウイリアムズF1チームは、2021年シーズンにポイントを獲得するため、風の影響を受けやすいピーキーな空力コンセプトを採用。穏やかなコンディションの日に好結果を出すことを狙っているようだ。
バーレーンで行なわれたプレシーズンテストでは、合計2000km以上(373周)を走行したウイリアムズ。ジョージ・ラッセルが3日目に総合6番手タイムを残している。
そのラッセルは、ウイリアムズが順位を上げるためには、安定をとるよりも条件が揃った一部のレースでポイント獲得を目指すのが一番だと語った。
「僕たちは、ダウンフォース発生量をより大きくするために、安定性を犠牲にするルートを選択したんだ」
「最終的に2、3回好結果を残すことが必要だと考えた。昨年のように一定のペースを維持していたのでは、ポイントを獲得することはできないんだ」
「例えばふたつのレースで速さを発揮するだけで、コンストラクターズ選手権で8位か9位になれる可能性があるんだ。昨年、ハースは3ポイント、アルファロメオは8ポイントだった。条件が整った時に、できるだけ速く走れるようにしたいんだ」
ラッセルは、突風が吹き荒れたバーレーンのテストで、ウイリアムズはマシンの空力特性、特に風の影響を受けやすいことに苦しんだと話した。
「僕たちのクルマが風に非常に敏感であることは、シーズン前から分かっていた。そしてこの3日間のテストでもそれが確認できた。この3日間のコンディションは、おそらくクルマの最も悪いところを引き出したんだと思う。でもそれを分析できるのはポジティブだよ」
「でも僕たちのパフォーマンスは、ちょっとしたヨーヨーのようなものになると思う。そして、残念ながら風の影響を受けることが多いだろう」
ラッセルは、バーレーンのテストでは苦戦する場面もあったものの、落ち着いたコンディションのときはパフォーマンスが良かったと評価している。
「風が好ましい方向に吹いている時は、クルマがとても速いんだ」
そうラッセルは説明した。
「ここ数日はクルマの悪いところが出ていたけど、普通のコーナーでは非常に競争力があったので、ポジティブな要素もある」
「すべてがもう少し落ち着いていて、もう少し周囲が囲まれているようなコースに行けば、そこでは僕たちは優れたパフォーマンスを発揮できると信じている。(第2戦の)イモラは我々にとって良いコースだと思う」
こうした空力コンセプトにより、ウイリアムズはレースによってパフォーマンスが大きく浮き沈みすることが考えられるが、ラッセルはこの戦略がシーズンを通じて機能すると確信している。
「風に対して敏感だというのは、このチームにとって初めてではない。おそらく、過去2シーズンよりも厳しいシーズンになるかもしれないけど、シーズン終わりには『10レースで非常に速く、残りの13レースでは非常に遅かった』と言うこともできるんだ」
「上手くいったレースでポイントを獲得し、ランキング8位を獲得することはできるだろう。だからこのルートを選んだことは素晴らしい決断だった。すべての哲学には長所と短所がある。時間が解決してくれるだろう」
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