ウイリアムズ、代役F1デビュー9位入賞のデ・フリーズを高く評価「彼が証明すべきことは、あとは何もない」
ウイリアムズF1のヨースト・カピトCEOは、F1イタリアGPで急遽アレクサンダー・アルボンの代役を務め、F1デビュー戦ながら9位に入賞したニック・デ・フリーズについて、来季のシートを獲得するために「もう他に何もする必要はない」と語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
2019年のFIA F2選手権、そしてフォーミュラEの2020-2021シーズンに王者に輝いたニック・デ・フリーズに、F1デビューのチャンスが近づいてきている。ウイリアムズのヨースト・カピトCEOはこのアルボンについて、F1シートに値すると主張するために「これ以上何もする必要はない」と高く評価した。
デ・フリーズは、虫垂炎に見舞われたアレクサンダー・アルボンの代役として、イタリアGPでウイリアムズから急遽F1デビューを果たした。FP3からの出走だったものの、予選ではチームメイトのニコラス・ラティフィを下し、さらに他車のグリッド降格ペナルティにも助けられて8番グリッドを獲得。決勝でも力強い走りを披露して9位入賞を果たし、チームにとっては大変貴重な2ポイントを持ち帰った。
この活躍について、カピトCEOはデ・フリーズを高く評価する。そしてデ・フリーズに何か他に証明すべきことはあるかと尋ねられると、カピトCEOは次のように語った。
「いや、彼がしなければならないことは、他には何もない。彼には、他にも契約や仕事があるんだろう?」
カピトCEOはそう語った。
「彼は今回、絶対的に素晴らしい仕事をした。私は彼を、非常に高く評価している。だからこそ私の期待は非常に高く、彼はそれを過剰なほど満たしてくれた」
「そのマシンに突如乗って2時間レースをすること、予選を通過し、ミスを犯さないことは、とても難しいことだ」
「彼は攻撃を受け、それをディフェンスしなければいけなかった。周回遅れになっても、ミスを犯さないようにしなければならなかった。そして、ピットストップもしなければいけなかった。それは非常に複雑だが、素晴らしい仕事をしてくれた」
彼が2023年にウイリアムズでレースをするかどうかは、すべてデ・フリーズ次第だとカピトCEOは語る。デ・フリーズには、アルピーヌからもオファーが舞い込んでいるとも考えられている。
デ・フリーズの状況について尋ねられたカピトCEOは、次のように語った。
「私には分からない。彼の契約上の状況については、彼に尋ねてほしい」
「それがどれほど厄介であるかを見てきたと思う。そして我々は面倒な相手だとは思われていない」
「私は仮定の話はしない。事実だけに興味がある。もし事実が分かれば、解決策も見出すことができるかもしれない……」
デ・フリーズはF1以外でも、2023年にレースをすることを目指して、世界耐久選手権(WEC)のトヨタとも、リザーブドライバー契約を交わしている。またフォーミュラEに関しても、今季まで所属していたメルセデスは撤退したものの、マセラティに移籍する可能性が取り沙汰されている。
なおイタリアGPを欠場したアルボンの回復が遅れた場合に備えて、デ・フリーズは次戦シンガポールGPでもウイリアムズに帯同する予定である。
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