「これまでで最高のマシンだった……のに」ラティフィ、ロシアGPリタイアにフラストレーション溜まる
ニコラス・ラティフィはF1ロシアGPでの戦いでペナルティを受けるなど簡単なレースではなかったが、マシンは「これまでで最高だった」と語っている。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
ウイリアムズのニコラス・ラティフィは、F1第15戦ロシアGP終盤の雨でスピンを喫してリヤウイングを損傷。最終的にリタイアに終わってしまったが、マシンはこれまででも最高の状態だったと振り返っている。
ラティフィはロシアGP予選前にパワーユニットの交換が必要となり、バルテリ・ボッタス(メルセデス)などと同じくペナルティが発生。決勝は18番手からのスタートとなった。
第一スティントではハースのニキータ・マゼピンの後ろで詰まっていたが、早めにハードタイヤへと交換すると、以後はクリーンエアの中で良好なペースを示していた。
ただ前方との差は既に広がっていたため、大きな成果とはならなかった。さらにレース終盤に雨が振り始めると、彼はスリックタイヤでスピンを喫し、その際にリヤウイングを損傷。リタイアでレースを終えている。
「レースはマゼピンの後ろにいて終わってしまった。彼を追い抜くことができなかったんだ」と、ラティフィは言う。
「ハードタイヤでのスティントは、この2年間をチームで過ごしてきたなかでも、ベストなものだったから残念だよ」
「中段グループのマシンとペースを比較しても、同じ戦略を採っていたジョージ(ラッセル/チームメイト)や、アルピーヌ勢、それからアストンマーチンよりも速かったんだ」
「驚くべきことだけど、それに加えてペナルティ無しのスタート位置(14番手)から始めるべきレースだった、というのもあってさらにフラストレーションが溜まる。中段からスタートできなかったのは不幸だった」
ラティフィはQ1で良好なペースを見せてQ2へと進んだが、既にグリッド降格が決まっていたため、Q2ではタイム計測を行なわずにセッションを終えた。
チームメイトのラッセルがQ3終盤にスリックタイヤへ履き替える判断を下し、3番手を獲得する活躍も、ラティフィはフラストレーションを抱えながら見守るしか無かった。
Nicholas Latifi, Williams FW43B
Photo by: Charles Coates / Motorsport Images
「彼が予選でしていたことを見れば、(マシンの)ポテンシャルが示されたのは一目瞭然だ。でも僕のQ1での走りも重要だった」
「ラップタイムはトラックがまだウエットの時のセッション中盤に6番手を記録していたけど、コースが終盤に乾いてきてみんなが(タイムを)改善してきても10番手にとどまるのに十分なものだった」
「僕は速さがあると感じていたし、僕らに何ができるのかを目にするのは良い機会だった。いつも通り仕事をこなしていたら、Q3までは楽勝だっただろうね。僕らのポジションでは、失うものはなにもないから、リスクを取る事ができるんだ」
「でもこういう時もある。フラストレーションが溜まるモノなのは確かだけど、これもレースだ。それに、ペースは一貫したものだったし、これからよりチャンスがあると思っている。一貫性を保てていれば、なにかしらのタイミングで活かせるからね」
ラティフィは2022年もウイリアムズから継続参戦することが決まっているが、こうして一貫性のある走りを続けていれば、今後はチャンスが増えてくるだろうと語っている。
「去年だってペースが良かったりする時期や瞬間はあったけど、それが常に予選だったり決勝だったりするわけじゃなかった。だから一貫性が重要なんだ」
「間違いなく、一貫性は自信をもたらしてくれる。過去のレースでは、自分の手には負えない様々な理由によって足を引っ張られていたからね」
「でもそうしたレースに参加してきたことも良かったと思う。そして話してきたように、自分の仕事をしっかりとチームとやり続ければ、こうした機会ももっとやってくるだろう。今回チャンスが来たんだから」
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