ウイリアムズ、2020年はクラッシュテスト一発合格。復活の兆し?
2019年、プレシーズンテストの開始にマシンの完成が間に合わないなど、大苦戦のシーズンを過ごしたウイリアムズ。しかし今シーズンは、クラッシュテストに1発で合格したことで、昨年同様の遅れはないと自信を持っている。
写真:: Stefano Arcari
2019年、厳しいシーズンを過ごしたウイリアムズ。マシンの完成が遅れたことでプレシーズンテストの開始に間に合わず、その遅れをシーズン最後まで取り戻すことができなかったことで、獲得ポイント数はわずか「1」にとどまり、コンストラクターズランキング最下位に終わった。
しかし2020年シーズンは、全体的な構造を立て直したことで、マシン開発のために設定した”厳しい目標”を達成。プレシーズンテストの開始に遅れることはないと主張する。
「我々は冬の間に、特に空力部門を中心に、パフォーマンスを見出すことについていくつかの厳しい目標を設定しました。いくつかの機械的な問題に関しても同様です」
そう語るウイリアムズの副チーム代表であるクレア・ウイリアムズ。彼女は新シーズンへ向けた準備についても、次のように語った。
「準備は順調に進んでいます」
「確かに今年の目標は、スケジュール通りにテストを行なえるようにすることです。そして、それを達成できるという絶対的な自信を持っています」
昨年と大きく異なるのは、ウイリアムズがスムーズに、クラッシュテストをクリアしたということだ。
「何かがうまく行かなかった場合でも、非常に多くの不測の事態に備えています。ですから我々は大丈夫ですし、補うことができるようになっています」
ウイリアムズ副代表はそう語った。
「成功の最初の兆候のひとつは、すべてのクラッシュテストを通過したということです。そのほとんどは、昨年のように6回目でも通過できなかったのとは対照的に、最初のテストでクリアすることができたのです」
「クラッシュテストを通過できなければ、開発のシステムに明らかに大きなプレッシャーを与えてしまうことになります。なぜなら、マシンを生み出すということを心配するより、クラッシュテストに対処する必要が出てくるからです。そういう意味では、クラッシュテストを順調にクリアできたということは、私たちにとってこの冬の間の良い指標となりました」
チームの冬の間の仕事ぶりには自信を持っているウイリアムズ副代表。にもかかわらず、彼女は今シーズンの可能性について予測することを避けた。
「私たちが舞台裏でどれほど仕事をしているのか、それは誰もが知っています。ウイリアムズで起きている変革のすべてを、皆さんにお見せできないのはもどかしいところです」
そうウイリアムズ副代表は付け加えた。
「でも私がいつも言っていることは、長い旅になるだろうということです。昨年、それは始まりました。シーズン後半には、着実に差を埋めることができていました。そんな時、私たちは”芽”を見ることができるようになり始めました。しかし、シーズン中にできるのはそれだけでした」
「冬の間に達成できたこと、そしてシーズンに登場させるマシンについての理解は、空力の数値とその相関関係に基づいています。でもF1では、コースを走るまで100%理解することはできません。そのため、2月のテストまで待つ必要があります」
「とはいえ、私たちは前身しなければいけません。それが可能だと、私たちは信じていますが、ライバルが何をしているか分かりませんから、まだ明確にはできないレベルなのです」
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