フロアの幅が広すぎてアルボン予選失格……なぜそんなことが起きたのか? ウイリアムズは調査を開始「全て我々の責任だ」
ウイリアムズは、新型のフロアがなぜFIAによって規定違反と判断されたのか、それを解明するための調査を開始した。
Alex Albon, Williams Racing FW46
写真:: Erik Junius
ウイリアムズはF1後半戦初戦のオランダGPに、大規模なアップデートを投入した。その効果もあってアレクサンダー・アルボンが予選でQ3に進出し、8番手となった。しかし予選後の車検でFIAは、ウイリアムズのマシンの新型フロアは、レギュレーションで定められているよりも幅が広かったと判断。アルボンは予選失格となった。
規定違反と判断されたのはリヤタイヤ前の部分であると考えられるが、ウイリアムズは自社の検査で合法と判断したにもかかわらず、なぜFIAの車検で違反と判断されたのか、その理由を解明しようとしている。
ウイリアムズにとって今回の判定は衝撃的だったようだ。というのも、ウイリアムズとしてはこれまで何度も、アップデートしたマシンの計測値をチェックし、規則に沿っていることを確認してきたからだ。
「計測されたのは今回が初めてではない」
ウイリアムズのチーム代表であるジェームス・ボウルズは、日曜日の朝に公開されたビデオメッセージで、そう語った。
「数年前にこの手順が導入されて以来、我々は当然ながら、これらの手順の全てを遵守してきた。これまで過剰だったことはないんだ」
「我々は現在、物理的な測定方法ではなく、スキャンする方法を使用している。注意しなければならないのは1点だけでなく、非常に複雑な形状全体にわたっての高さと幅だからだ」
「ここにやってくる前に、フロアとマシンを何度もスキャンした。ファクトリーでフロア単体をスキャンした時もそうだった。マシンとして計測した時にも、木曜日にここ(サーキット)でも同じ結果だった」
「我々はこれらの結果を全てFIAに提示した。これは、我々のフロアがレギュレーションの範囲内であることを示している。しかし重要なのはFIAの裁定、彼らの計測システムだ。我々は今回の裁定を完全に受け入れる」
ボウルズ代表は、なぜFIAの計測値とチームの計測値に差があったのか、すぐに答えることができないが、フロアをレギュレーションに完全に適合させるのは、複雑な問題ではないと語った。
「今我々がすべきことは、我々自身の計測でどんな間違いがあったのか、そしてプロセスに関して何を変える必要があるのかを理解することだ」
そうボウルズ代表は語った。
「我々が守れていなかったのはマシンのひとつの部分だけであり、それは簡単に修正できる。しかしルールはルール。白か黒なんだ」
ボウルズ代表は、今回起きてしまったことはチームに責任があるとしながらも、マシンのポテンシャルについては自信を持っていると語る。
「アップデートキットの開発に、多くの時間をかけることはできない。そしてポイントを獲得できるポジションを確保するために、ドライバーたちに全てを犠牲にするよう求めることもできない。さらに、レギュレーションの限界に到達せずに、それを無駄にすることだってできない」
そうボウルズ代表は語る。
「今回のことは我々のせい以外の何ものでもない。我々の責任だ。我々はその問題にすぐに対処し、解決する必要がある」
「まだ今週末のレースがある。我々は、しっかり戦えるほど強力なマシンを手にしていると感じている。今回の見通しには、興奮している。マシンは依然として速く、今回レースとそれ以降にチャンスがあると思う」
「ポイントを獲得し、チャンピオンシップでポジションを上げるために、完璧なパフォーマンスを発揮しなければいけないレースがあと9戦も残っている」
「二度とこのようなことが起きないように、プロセスを変更しなければいけない」
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