”マシンの方向性変えた”ウイリアムズ、直線スピードを約6km/h失う

今年のウイリアムズは直線スピードを大幅に失っており、開幕戦では約6km/hも遅かったという。

 ウイリアムズは、マシンのダウンフォースを増やそうと作業を行っていたが、それによって十分なコーナリングスピードを得ることもなく、さらにストレートスピードも失われてしまったという。

 今シーズンは昨年以上にアグレッシブなデザインのマシンを用意したウイリアムズだが、開幕3戦を終えて未だポイントを獲得できていない。全10チーム中唯一の無得点チームである。

 前戦中国GPの予選では、ウイリアムズは全チームの中で最もトップスピードが遅く、昨年の予選/決勝以上にストレート速度が遅くなっているようだ。

 セルゲイ・シトロキンは、「今年はマシンが少し変化している」とmotorsport.comに話した。

「もちろん、誰もマシンバランスをひっくり返そうだなんて計画してなかった。僕たちは50-50にしたかったんだ」

「ストレートスピードを失うつもりだったとは言わない。でも、僕たちが最速ではないだろうという予想はしていた」

「今の僕たちにないものを、徐々に得ることができると期待していた」

 今季よりドライバーの頭部保護システム『ハロ』が導入されたため、マシン重量が増加した。そのため今年のトップスピードは遅くなっている。しかしそれを加味したとしてもウイリアムズのスピードの落ち幅は全チームの中で最も大きく、オーストラリアGPの予選では5.98km/hも遅くなっていた。続くバーレーンと中国では、昨年から2.4km/hも落ちている。

 レース中のウイリアムズのトップスピードは、他チームと比べて平均を上回る1.84km/hとわずかに向上している。しかしライバル勢よりも8.64km/h速かった昨年と比較すると、トップスピードが落ちていることは明らかだ。

 シロトキンのチームメイトであるランス・ストロールは、「僕たちの長所の中でも、大きな部分を失っているし、弱点についても十分に補えていない」と語った。

「冬の間に(マシンの)方向性を変えた際に予想していたような利益を得られていない」

「昨年は、ストレートラインでのパフォーマンスがとても良かった。特に決勝ではオーバーテイクをしたり、ポジションを維持したりと、力強いレースができた。だけどコーナーリングスピードは、僕たちが求めていたものではなかった」

 シロトキンもストロールも、いつくか彼らが抱えているハンドリングに関わる問題の中で、コーナー進入時の安定性が弱点であるとみなしている。

 今週末のアゼルバイジャンGPでは、シーズンの中でも最長のストレートがある。昨年ここでF1初表彰台を獲得したストロールだが、厳しい結果となることを予想している。

 しかしシロトキンによれば、近いうちに長期的に有効な改善策が編み出されるようであり、チームもこの件を認識していて、”マシンをもう一度きちんと機能させるために、いくつかの部分を改善することによって、何ができるのか”ということを把握しているという。

 また彼は、当初の想定以上にマシンがオーバーヒートしてしまうことを避けるために、チームは多くの困難に直面していたと明かした。昨年の冷却パッケージは”全く反応が良くない”ものであったため、今年は冷却パーツを強化するのではなく、ダウンフォースを生み出すために空気の流れをさらに利用しようとしてよりアグレッシブな方向性を採ったのだという。だがシロトキンは、「今の僕たちの状況を、それ(アグレッシブな方向性)のすべての結果だとは考えていない」と述べている。

Additional reporting by Valentin Khorounzhiy and Oleg Karpov

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この記事について
シリーズ F1
チーム ウイリアムズ
記事タイプ 速報ニュース