チーム再建のキーマンになるか? ウイリアムズF1のボウルズ新代表、関係者から全幅の信頼集める
ウイリアムズF1で競技担当のチーフを務めるスベン・スミーツは、新たにチーム代表となるジェームス・ボウルズが長期的な安定をもたらし、「旅の仕上げ」をしてくれるだろうと期待感を口にした。
写真:: Williams F1
メルセデスのストラテジーディレクターとして、長く戦略の要を担ってきたジェームス・ボウルズは、今季からウイリアムズのチーム代表を務める。そんなボウルズに、チームも大きな期待を寄せているようだ。
ここ数年低迷が続いているウイリアムズは、昨年もコンストラクターズランキング最下位に終わった。ボウルズに求められるのは、最下位となったチームを立て直し、次なるステップに進むことだ。
2020年のドリルトン・キャピタル買収以来、経済的な安定を手にしているウイリアムズ。スポーティングディレクターのスベン・スミーツは、ウイリアムズが次のステップに進むには長期的にチームに参画するリーダーの存在が重要だと考えていたという。
「チームにとってとても重要なのは、誰かがこの長い道のりに終止符を打ち、チームを前進させることだ」
スミーツはそう語る。
「我々は皆、これが1年で終わるような旅ではないことを自覚している。ジェームスはとても意欲的で、ウイリアムズを前進させることに全力を尽くしてくれるはずだ」
「だから長期的に考えると(ボウルズの加入は)とても良いことだと思う」
ボウルズにとってはF1チームのトップに立つのはこれが初めてとなるが、彼はメルセデスのマネジメントチームに欠かせない存在としてチームに貢献しており、メルセデスの黄金時代を築いたひとりでもある。
ウイリアムズの車両パフォーマンス責任者であるデイブ・ロブソンは、ボウルズのそういった経験がチームにとって大きなメリットになると考えている。
「彼がチームにやってきてから数週間経てば、彼が何を計画しているのかが分かるだろう」とロブソンは言う。
「ただ、何より彼がもたらしてくれるのは、メルセデスで得た豊富な経験であるということは明らかだ。彼はトップになるためには何が必要なのかを分かっている」
「個人的に思うのは、彼は非常に野心家だということだ。そして頭も良い。だから彼を首脳陣に迎え入れることで、彼が次の旅路を指揮してくれることを楽しみにしている」
またボウルズは、ウイリアムズがドリルトン・キャピタルに買収されるまで、資金不足によりインフラやソフトウェアといった分野に投資が十分にできなかったため、ライバルたちに追いつくにはまだ時間がかかるとした。しかし一方で、ボウルズの存在が次のステップに進む手助けになると期待している。
「再建の次のステージに進む準備は整った」とロブソン。
「安定性と長期的な計画が我々を支えてくれるはずだ」
そしてウイリアムズ2年目を迎えるアレクサンダー・アルボンは、メルセデスでボウルズと共に仕事をしたジョージ・ラッセルと話をする機会があったといい、誰もがボウルズのことを高く評価していると語った。
「彼が熱心な人なのは見ての通りだ。彼はチームを自分たちが良く知るポジションまで持っていこうという意欲がある。とてもワクワクするよ」
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