F1

新規F1チーム参入は金銭面以外に安全面でも懸念があるとメルセデス代表「闇雲にチームを増やすスポーツなんてない。F1発展に繋がるものでないと」

メルセデスのトト・ウルフ代表は、F1において11番目のチームが新規参入した場合には安全性にも懸念があると指摘し、22台のマシンでサーキットは混雑することになると語った。

Adam Cooper

Adam Cooper

公開日時: 2023/07/13 11:56

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Toto Wolff, Team Principal and CEO, Mercedes-AMG

 F1では、将来的に11番目のチームが新たにグリッドへ加わるかどうかの決定がまもなく下されると見られている。その中でも、アンドレッティがキャデラックと組むF1プロジェクトが最も現実的なものとして注目を集めている。

 ただ既存チームは一貫して、新規参入チームと分配金収入を分け合うことに反対の立場を示しており、チームが増えることでシリーズに何かしらの恩恵をもたらすようなものであるべきだとしている。

 その点でアンドレッティは、大手メーカーのキャデラックをバックに付けたとはいえ、それらの条件に当てはまらないとみなされている。フェラーリのフレデリック・バスール代表は、F1にはこれ以上アメリカ系チームは必要ないと発言し、レッドブルのクリスチャン・ホーナーも、キャデラックの参入を「単なるバッジネームとしての参画」になるだろうと指摘した。

 この件について、メルセデスのトト・ウルフ代表は次のようにコメント。グリッドの台数が増えることには安全性の懸念もあると話した。

「誰が(新規参入の)申請をして、どのような提案がなされたのか、我々は一切確認できていない」

「FIAやFOMを中心とした関係各位は、その提案がF1にとって有益かどうか、マーケティングで何をもたらすかなどを踏まえ、チームを増やすかどうかについて検討するだろう」

「予選セッションなんかを見ても色んなことが起こっている。既にゴーカート場のようになっていて、お互いがつまずいて転びそうになっている。安全面に懸念があるんだ」

「ロジスティクス的にも、11番目のチームを配置する場所がない。ここシルバーストンでは(映画撮影用に)ハリウッドの人たちを入れられているが、他のサーキットではそれができない」

「最近ではアウディにしろ、(アルピーヌの株式を取得した)ベンチャーの投資グループにしろ、F1チームを高い評価額で買っている。そういった全てのことをFIAとFOMは評価すべきだ。前にも言ったように、F1の前向きな発展に貢献できるチームがあれば、我々も検討しないといけない」

 さらにウルフはこう続ける。

「サッカーの国内選手権やチャンピオンズリーグ、NBAやNFLやNHLなど、世界の著名なスポーツリーグを見ても、『僕たちはチームを立ち上げ、新規に参入する。賞金分配の一部に加えてくれてありがとう!』といったシチュエーションがあり得るようなところはない」

「資格を得て、選手権における長年の貢献をアピールしなければいけない。繰り返しにはなるが、もしそれが魅力的なものであれば検討すべきだ。今のところ、我々が見たものはチームを納得させるようなものではなかった」

「ただ我々も、FIAやステファノ(ドメニカリ/F1CEO)に提出された申請書類を見ていない。それがF1にとってプラスになるかどうかは彼らが判断するだろう」

「いずれにせよ、チームオーナーの立場で言うと、ただ闇雲にチームを増やすと言うリーグは存在しない。リーグ全体の力を弱めることにつながるからだ」

 ウルフは北米アイスホッケーのNHLが新規参入チームを受け入れていることを認めつつも、それは全ての関係者にとって利益があり、既存チームが同意しているからだとした。

「NHLがチームを増やしたことは私もよく知っている。全ての関係者がそうするように決めたんだ」

「過去にF1がチームを倒産によって失う危機に瀕した時、我々は新たなチームを増やしたが、誰も文句は言っていなかった。むしろ我々はグリッドに10チームを確保し、これ以上失わないようにする必要があると感じていた。したがって、現在の状況とNHLの状況も大きく異なるんだ」

「我々の立場は明らかで、我々が望むのは、11番目のチームがこの“ケーキ”に何かを加えてくれること。つまりチームが増えることでかかるコスト以上のものをもたらしてくれることを望んでいるのだ。よりショーが盛り上がったり、よりエキサイティングなドライバーがやってきたり……そういったところだ」

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 ルノーも2026年PU規則を支持。アルピーヌF1代表「我々のPU開発者は、新レギュレーションを喜んで受け入れている」

次の記事 F1分析|イギリスGPで”ギリギリ入賞”だったフェラーリ。しかしレースペースは悪くない……表彰台返り咲きまであと一歩

More from

Adam Cooper



アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」

F1

F1

日本GP

2024/04/15

アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」



鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」

F1

F1

日本GP

2024/04/12

鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」



F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン

F1

F1

2024/04/11

F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン

More from

メルセデス



ここで乗らなきゃいつ乗るんだ! ラッセル、2020年メルセデス代役で文字通り無理を通した過去明かす

F1

F1

オランダGP

2 日前

ここで乗らなきゃいつ乗るんだ! ラッセル、2020年メルセデス代役で文字通り無理を通した過去明かす



アントネッリ大躍進のカギは? ルーキーシーズンの”学び”とメルセデスの管理が実を結ぶ

F1

F1

5 日前

アントネッリ大躍進のカギは? ルーキーシーズンの”学び”とメルセデスの管理が実を結ぶ



ジョージ・ラッセルが婚約を発表。チームメイトのアントネッリも祝福のメッセージ

F1

F1

7 日前

ジョージ・ラッセルが婚約を発表。チームメイトのアントネッリも祝福のメッセージ

最新ニュース



ハンガリー優勝のマクラーレン、逆転タイトルもまだ“ワンチャン”ある……? ステラ代表「一度勢いを掴むことができればそれを維持できる」

機能

F1

ライブテキスト

評価

機能

F1 1 分前

ハンガリー優勝のマクラーレン、逆転タイトルもまだ“ワンチャン”ある……? ステラ代表「一度勢いを掴むことができればそれを維持できる」



【独自】角田裕毅、インディカーのメイヤー・シャンクと交渉中。チーム側は「あらゆるカテゴリーのドライバーと話をしている」とコメント

機能

IndyCar

ライブテキスト

評価

機能

IndyCar 1 時間前

【独自】角田裕毅、インディカーのメイヤー・シャンクと交渉中。チーム側は「あらゆるカテゴリーのドライバーと話をしている」とコメント



市街地レースはMotoGPの進むべき方向!? 「ほかの開催地がアデレードの例に続くことを願っている」と名将ブリビオ

機能

MotoGP

ライブテキスト

評価

機能

MotoGP 2 時間前

市街地レースはMotoGPの進むべき方向!? 「ほかの開催地がアデレードの例に続くことを願っている」と名将ブリビオ



新人リンドブラッド、”先輩”ローソンとの関係を語る「お互いのことを刺激し合っているけど、良好な関係だよ!」

機能

F1

ライブテキスト

評価

機能

F1 4 時間前

オランダGP

新人リンドブラッド、”先輩”ローソンとの関係を語る「お互いのことを刺激し合っているけど、良好な関係だよ!」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録