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新規F1チーム参入は金銭面以外に安全面でも懸念があるとメルセデス代表「闇雲にチームを増やすスポーツなんてない。F1発展に繋がるものでないと」

メルセデスのトト・ウルフ代表は、F1において11番目のチームが新規参入した場合には安全性にも懸念があると指摘し、22台のマシンでサーキットは混雑することになると語った。

Toto Wolff, Team Principal and CEO, Mercedes-AMG

 F1では、将来的に11番目のチームが新たにグリッドへ加わるかどうかの決定がまもなく下されると見られている。その中でも、アンドレッティがキャデラックと組むF1プロジェクトが最も現実的なものとして注目を集めている。

 ただ既存チームは一貫して、新規参入チームと分配金収入を分け合うことに反対の立場を示しており、チームが増えることでシリーズに何かしらの恩恵をもたらすようなものであるべきだとしている。

 その点でアンドレッティは、大手メーカーのキャデラックをバックに付けたとはいえ、それらの条件に当てはまらないとみなされている。フェラーリのフレデリック・バスール代表は、F1にはこれ以上アメリカ系チームは必要ないと発言し、レッドブルのクリスチャン・ホーナーも、キャデラックの参入を「単なるバッジネームとしての参画」になるだろうと指摘した。

 この件について、メルセデスのトト・ウルフ代表は次のようにコメント。グリッドの台数が増えることには安全性の懸念もあると話した。

「誰が(新規参入の)申請をして、どのような提案がなされたのか、我々は一切確認できていない」

「FIAやFOMを中心とした関係各位は、その提案がF1にとって有益かどうか、マーケティングで何をもたらすかなどを踏まえ、チームを増やすかどうかについて検討するだろう」

「予選セッションなんかを見ても色んなことが起こっている。既にゴーカート場のようになっていて、お互いがつまずいて転びそうになっている。安全面に懸念があるんだ」

「ロジスティクス的にも、11番目のチームを配置する場所がない。ここシルバーストンでは(映画撮影用に)ハリウッドの人たちを入れられているが、他のサーキットではそれができない」

「最近ではアウディにしろ、(アルピーヌの株式を取得した)ベンチャーの投資グループにしろ、F1チームを高い評価額で買っている。そういった全てのことをFIAとFOMは評価すべきだ。前にも言ったように、F1の前向きな発展に貢献できるチームがあれば、我々も検討しないといけない」

 さらにウルフはこう続ける。

「サッカーの国内選手権やチャンピオンズリーグ、NBAやNFLやNHLなど、世界の著名なスポーツリーグを見ても、『僕たちはチームを立ち上げ、新規に参入する。賞金分配の一部に加えてくれてありがとう!』といったシチュエーションがあり得るようなところはない」

「資格を得て、選手権における長年の貢献をアピールしなければいけない。繰り返しにはなるが、もしそれが魅力的なものであれば検討すべきだ。今のところ、我々が見たものはチームを納得させるようなものではなかった」

「ただ我々も、FIAやステファノ(ドメニカリ/F1CEO)に提出された申請書類を見ていない。それがF1にとってプラスになるかどうかは彼らが判断するだろう」

「いずれにせよ、チームオーナーの立場で言うと、ただ闇雲にチームを増やすと言うリーグは存在しない。リーグ全体の力を弱めることにつながるからだ」

 ウルフは北米アイスホッケーのNHLが新規参入チームを受け入れていることを認めつつも、それは全ての関係者にとって利益があり、既存チームが同意しているからだとした。

「NHLがチームを増やしたことは私もよく知っている。全ての関係者がそうするように決めたんだ」

「過去にF1がチームを倒産によって失う危機に瀕した時、我々は新たなチームを増やしたが、誰も文句は言っていなかった。むしろ我々はグリッドに10チームを確保し、これ以上失わないようにする必要があると感じていた。したがって、現在の状況とNHLの状況も大きく異なるんだ」

「我々の立場は明らかで、我々が望むのは、11番目のチームがこの“ケーキ”に何かを加えてくれること。つまりチームが増えることでかかるコスト以上のものをもたらしてくれることを望んでいるのだ。よりショーが盛り上がったり、よりエキサイティングなドライバーがやってきたり……そういったところだ」

 

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