
メルセデスのウルフ代表は、ボッタスを”サポート役”と評したことについて、今回のレースに限った話であると主張した。





メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、バルテリ・ボッタスを”素晴らしいサポート役”だと評価した件について、これは今回のレースでのボッタスの働きを評価したものであり、チャンピオンシップにおける役割のことを言っているのではないと語った。
ハンガリーGPの決勝レース後、ウルフはフェラーリの2台を押さえ続けたボッタスのことを”素晴らしいサポート役”だと評した。しかしボッタスはこれについて、「サポート役という言葉に傷ついた」と話した。
ボッタスはランキング首位のハミルトンのサポート役を担うには時期尚早であると主張し、ウルフのコメントについてチームと話し合いを行うことを示唆していた。
この事態にどう対処するつもりなのかとmotorsport.comがウルフに尋ねたところ、彼は自身の発言の意味を明確にしたと話した。
「なぜ直接(自分とボッタスが)面と向かって話し合っていないことが、間違った方法で完全にコントロールできないようになってしまうのか」
「今日のレースでは、(ボッタスは)2番手からスタートして1周目を終えて、バルテリのレースは完璧なサポート役のレースだった。チャンピオンシップでの役割だと言っているのではない。なぜなら我々にはナンバー1ドライバーもナンバー2ドライバーもいないからだ。ただ彼がどのようにレースをしていたのかということだ」
「私としては、今回のレースはこの3年間(ボッタスはチーム在籍2年目)でメルセデスにとってのベストレースだった」
またウルフは、ボッタスがあれほど長くフェラーリを寄せ付けずに走ったことに”驚いた”と話した。
「あのタイヤでどれくらい走ったのかわからないが、おそらく50周から54周だろう。タイヤは完全にダメになっていた」
「彼がセバスチャン(ベッテル)とキミ(ライコネン)を25周かそれ以上にわたって抑え続けたことに驚いた。我々は、最後の5周はとても厳しくなるだろうと分かっていた」
「私がこのレースについて悲喜こもごもな気持ちを抱いているのは、彼が2位でレースを終えることができたはずだったからだ。2位というのは、彼がスタートした順位であり、1周目を終えた時点で走っていた場所だ」
「サポート役という言葉が彼には妥当でないと言うのか? 彼は素晴らしいレースをして、ある意味ではルイスがリードを築くことを助けたのだ」
一方ボッタスは、すぐに自身の意見を撤回し、ウルフとメルセデスを支持するメッセージをSNSに投稿した。
「トトが僕をサポート役だと話したことについて、僕は話し合いを要求してはいない」
「その必要はない。僕は最終的なレース結果にがっかりして、すべてのことをネガティブな目線で見ていた」
「彼が何を意味していたのか、僕は分かっている。それにもしルイスが僕と同じ状況で、今回と同じようなレースをしていたら、彼は(ハミルトンにも)同じことを言うだろう」
「僕たちは平等な立場にいるし、僕は100%チームを信頼している。すべて問題ない。僕たちはプッシュし続けるよ!」