ボッタス、やれ! メルセデス代表、アタック直前の”珍しい”無線は「新しい形のサポート」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、アブダビGP予選Q3でバルテリ・ボッタスともっとサポートし合うことで合意した結果だと語った。
Valtteri Bottas, Mercedes F1 W11
Glenn Dunbar / Motorsport Images
2020年シーズンのF1最終戦、アブダビGPのQ3最後のアタックに各車が向かおうとするタイミングで、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、バルテリ・ボッタスに無線で『All you have Valtteri!』(やれ、バルテリ!)とメッセージを送った。
この期待に応えるように、最後のアタックでタイムを更新し、チームメイトのルイス・ハミルトンを上回ったボッタスだったが、最終的にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が最終戦で今季初のポールポジションを獲得、ボッタスは2番手だった。
通常チーム代表であるウルフがドライバーと無線でコミュニケーションを取るのは、難しい問題が発生した際の対処やレース後にドライバーを労うケースなどが主で、予選のアタック直前というタイミングでドライバーに話しかけることはこれまでなかった。
なぜ今回、そんなメッセージをボッタスに伝えたのかをウルフ代表は説明。ボッタスがもう少しオープンな対話を求めてきたために、アプローチを変えたのだと明かした。
「予選やレースの前にドライバーと話をするのはいつも難しいことだよ」
そうウルフ代表はスカイF1に語った。
「でも、それは我々が話し合ったことだ。そして彼は『あなたからのフィードバックが必要だ』と言ったんだ」
これまでウルフ代表は、そのようなメッセージを伝えることはドライバーの気を散らすだけだと感じていたが、ボッタスとの会話の中で励ましが有益な場合もあることが浮き彫りになったという。
「ドライバーと(無線で)話したことがあまりないから難しいんだ。私の経験上、ドライバーの邪魔をしてしまうと感じるからね。でも人はそれぞれ違うし、彼とは良い話をすることができた」
「言うまでもないが、チャンピオンシップに敗れた時、それに対処するのは常に難しいことだ。だからこそ、彼はもう少し話をしようと言ってくれたんだ」
ボッタスは前戦サクヒールGPの後、ウルフ代表と長時間話し合ったと語った。そしてその話し合いの中で、周囲がサポートしてくれていると感じることが助けになることもあると明かしたという。
ボッタスはウルフ代表の無線について、次のように話した。
「彼が望むなら、いつでも僕たちに話しかけられる。ここ数日、僕らはいろいろなことを話した。僕たちはチームなんだ。自分が感じたままに、お互いをサポートするんだ」
「励ましなどの言葉でチームの別の人をサポートできるなら、それをするんだ。それはどのチームメンバーでも同じだ。それ以上ではないし、より個人的なことだ」
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