タイトル争い”劣勢”のメルセデスF1、すでに今季マシンの開発を終了! それでも「まだ諦めていない」

メルセデスのトト・ウルフ代表は、すでに2021年向けのマシン開発を終了したにも関わらず、まだタイトル争いは終わっていないと考えている。

タイトル争い”劣勢”のメルセデスF1、すでに今季マシンの開発を終了! それでも「まだ諦めていない」

 F1第8戦シュタイアーマルクGPは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが全ラップをリードし完勝。メルセデスのルイス・ハミルトンは、フェルスタッペンにプレッシャーをかけることができず、2位に終わった。

 レース中、ハミルトンは無線でフェルスタッペンとの差を縮めるにはどうしたらいいかと聞いたが、展開を変えることはできず。終盤はジリジリと離され、17秒差をつけられると2度目のピットストップを実施してファステストラップを狙った。ボーナスポイントを獲得し、ダメージを最小限に抑えたわけだ。

 レース後、ハミルトンはフェルスタッペンについていくのは「不可能だった」と語り、レッドブルに戦いを挑むためには「パフォーマンスを見つける必要があるし、ある意味アップグレードする必要がある」と主張していた。

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 しかしながら『Sky Sports F1』の番組に出演したメルセデスのトト・ウルフ代表は「ペースが上がらず、この8年間で(そのシーズンの)開発を停止したことを実感した初めてのレースだった」と語った。

 その後のメディア対応でウルフは、2021年のマシン『W12』の開発を継続しないことについて「非常に難しい決断だった」と認めた上で、2022年から始まる新しいレギュレーションサイクルに向けたメリットを検討することが重要だと述べた。

「来年だけでなく、今後何年にもわたって新しいレギュレーションが適用され、クルマのコンセプトもまったく異なるものになるため、適切なバランスを選択しなければならない」

「ほとんどの人々が、来年のクルマ(の開発)に取り掛かっていると思う。中にはまだ何かを持ってくるところもあるかもしれない。レッドブルは、木曜日と金曜日に新しいパーツを積んだトラックを持ってきた」

「それも戦略だし、現状では成功していると言える。なぜなら、今回のレッドブルはペース面で見ても他の追随を許さないほどだったからだ」

 シュタイアーマルクGPを終えて、フェルスタッペンはドライバーズランキングを18ポイントリード。1戦でひっくり返る可能性がある差だとは言え、今のフェルスタッペンの勢いを考えると、ハミルトンにとっては徐々につらい状況になりつつある。

 また今回はセルジオ・ペレスも4位を獲得。ハミルトンが2位、バルテリ・ボッタスが3位となったメルセデスに対してレッドブルが3ポイント差を広げ、コンストラクターズランキングは40ポイント差となっている。

 だがウルフは、タイトル争いはまだ終わっていないことを強調。最適化すべきエリアはまだまだたくさんあると話す。

「チャンピオンシップは、空力パーツを追加するだけでは成立しない。現段階で、まだパーツを追加し続けているレッドブルのようなチームも、どこかの段階で開発のすべてを来年に切り替える必要があるからだ」

「つまりはセットアップやタイヤの使い方、どう走るかを最適化することを中心とした、クルマの性能を引き出す作業全てが非常に重要な役割を果たすことになる」

「現在のマシン開発にもう1週間、2週間、1ヵ月と時間をかけるのは理に適ったことではない。2022年マシンの開発作業と比べて、得られる恩恵は遠く及ばないからだ」

「しかしそうは言っても、(タイトル争いは)まだ終わっていない。ここオーストリアでは非常に難しい週末を過ごした。このレースでは真正面から勝つための武器は何もなかった。だが今季残りのレースでも勝ち、ポールポジションを獲得していこうとしているし、ひとつひとつの結果を求めて全力で戦っていく」

 レース後にアップグレードが必要だと発言したハミルトンが、この計画を理解しているかどうかを尋ねられたウルフは、次のように答えた。

「ドライバーは常に全力で戦っている」

「我々は以前にこのことについて話したが、実際のところ、これは非常に合理的な判断なんだ」

「アップグレードを持ち込むことで、新しい空力規則による影響を補うことはできない。それは事実だ」

「彼ら(レッドブル)もどこかの段階で空力開発を止めるんだ。来年のチャンピオンシップにリスクが生まれるからだ」

「だから戦いはまだ完全に続いている。過去も今回も、ここ(レッドブル・リンク)は我々にとってベストなサーキットではなかった。しかし、我々の武器が何も残っていないということではない」

 
 

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