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メルセデスF1代表、低迷フェラーリ”特定のメンバー”の決断を疑問視

メルセデスのトト・ウルフ代表は、フェラーリの現在の苦闘は「F1にとって良くない」と考えているが、同チームの”特定のメンバー”が下した決定に、疑問を投げかけなければならないと信じている。

Sebastian Vettel, Ferrari SF1000, Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11

写真:: Charles Coates / Motorsport Images

 今季のフェラーリは苦戦が続いている。今回のベルギーGPでは特にそれが顕著で、予選ではシャルル・ルクレールが13番手、セバスチャン・ベッテルが14番手に入るのが精一杯だった。

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 このチームは1年前のベルギーGPでは、予選でフロントロウを独占し、メルセデスのルイス・ハミルトンとのバトルを制したルクレールが、F1初優勝を記録した。

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、フェラーリがF1において”印象的なブランド”であると語り、「最前線でレースをすべきだ」と主張した。

「F1にとって良くないことだ」

 そうウルフ代表は語った。

「最前線の戦いにとっても良くない。ティフォシとフェラーリの従業員全てが、このパフォーマンスの欠如を感じ取っていると思う」

 ウルフ曰く、フェラーリは最近採った優先事項と、パフォーマンスが不足している原因を検証する必要があるとも語る。

「最近決定された優先事項、そしてパフォーマンスが欠落した理由については大いに疑問だ」

「ファンにも、そしてフェラーリにいる人の中にも、今のような結果に値する存在など誰もいない」

 フェラーリにおける”優先順位”とは一体何を意味するのか? それを尋ねられると、ウルフはコメントを修正。関係者が行なった決断に疑問を投げかける必要があると語った。

「”フェラーリの優先順位”と言ったことは誤りだ。それはフェラーリと、フェラーリに関係する全ての人の責任を問うことになるからだ」

「問題があるのはおそらく、チーム内の特定のメンバーの決定であろう」

 フェラーリは昨シーズンから今シーズンにかけ、ストレートスピードが大幅に低下した。これはパワーユニットのパフォーマンスが失われたことが原因だと言われており、同社のパワーユニットを使うアルファロメオやハースも同様の問題に見舞われている。

 昨年、フェラーリのパワーユニットは、力強いパフォーマンスを発揮していた。しかしその合法性について疑問が提起されたことを受け、FIAが調査。この件について和解がなされた後、パフォーマンスの低下が引き起こっているため、現在の状況はこれとは無関係ではないはずだ。

 フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットも先月、FIAによる規制の結果、今年のパフォーマンスに影響が及んだことを認めている。

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