ハミルトンはスポーツ史の偉人たちに肩を並べた……メルセデス代表、偉業に誇り
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、ルイス・ハミルトンが7回目のタイトル獲得を決めたことで、全てのスポーツの歴史の中で、その地位を確立したと語った。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
メルセデスのルイス・ハミルトンは、悪天候に見舞われたトルコGPを制し、2020年のF1ドライバーズタイトル獲得を決めた。ハミルトンはマクラーレン時代の2008年に初めてドライバーズタイトルを獲得。今回で自身通算7度目……ミハエル・シューマッハーが持つ史上最多タイトル獲得数に並んだ。
ハミルトンが特に強さを見せているのは、2014年に現行の”パワーユニット”レギュレーションが導入されてから。メルセデスと共に7年中6回のタイトルを手にしている。敗北したのは、2016年のただ1度のみ。この年のチャンピオンは、当時のチームメイトであり、長年のライバルでもあったニコ・ロズベルグである。
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、このハミルトンの偉業を称賛。「これはどこにランク付けされるんだろうか?」と語った。
「というのも、ドライバーズ選手権の獲得数については、彼はミハエルと同じレベルになった。でもポールポジション獲得数とレース勝利数については、絶対的な記録保持者なのだ」
「今日……何と言えばいいのか……彼は歴史上のスポーツ選手の中で、その地位を固めることになった」
ウルフ代表曰く、新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われたシーズンでチャンピオンを勝ち獲ることは、ライフスタイルに様々な制限が課されていることもあり、ハミルトンにとっても挑戦的なモノだったと語った。
「とても難しいモノだったと思う。(専属の理学療法士である)アンジェラ(カレン)と共に、アパート内のソーシャルバブルに留まり、チャンピオンシップを無事に終えようとすることは、簡単なことではなかったはずだ」
「しかし、それは重要なことだった。今でも、そして壮大な計画があった時でさえも、絶対的な結果は、彼のチャンピオンシップにとってはそれほど重要ではなかった。彼は、まだ何かを欲しがっていたんだ。そして全くミスを犯さなかった。そしてこのことは、彼が家では規律を守り、サーキットでは完璧な仕事をする、ということにどれほど献身的だったかということを証明している」
なおウルフ代表は、トルコGPの決勝レースで、ハミルトンを勝たせるために、チームもレースをうまくマネジメントしたと語った。
「戦略的には、我々は彼をステイアウトさせるという正しい判断をした。彼はどんどん速くなっていて、ピットインさせる理由はなかったんだ」
「タイヤが完璧ではないということは分かっていた。ほぼ、スリックタイヤのような状態になっていたんだ。だから最終的に雨が降ってくるのかどうか、それについては少し心配していた」
「彼がピットインできるようにはしていた。彼がタイヤを換えたいと決めたら、いつでも準備ができていると彼に伝えていた。でも彼は走り続けた。これは戦略的に正しい決断の組み合わせだったと思う」
「タイヤには、様々な状況が見られた。新しいインターミディエイトタイヤを履き、すぐに攻めた走りをしたドライバーのほとんどは、わずか数周しただけでグレイニング(ささくれ摩耗)に悩まされた。そして、そうなってしまったタイヤは回復しなかった」
「ランス(ストロール/レーシングポイント)は、しっかりとレースをリードしていた。そして、当時は正しいと思われた戦略通りに新しいタイヤを履いたが、後退してしまった。マックス(フェルスタッペン/レッドブル)も同じだ」
「違いはそこにあったと思う。ルイスは、我々のマシンに競争力がなかった序盤の困難な段階を乗り越え、タイヤの性能を維持することができたんだ」
「彼はただコースに留まり、なんとかやりくりした。ライバルたちに対する優位は、重要な時に必要な場所にいたこと、タイヤを理解していたこと、そしてタイヤを速く走らせて長持ちする方法を理解していたということにあるんだ」
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