メルセデス代表、最終戦でのF1チャンピオン争いは“泥仕合”にはならない「今言えるのは、我々は戦い続けるということだけ」

メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウルフは、最終戦アブダビGPでのルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とで繰り広げられるチャンピオン決定戦は、前戦サウジアラビアGPのような“泥仕合”にはならないと確信している。

メルセデス代表、最終戦でのF1チャンピオン争いは“泥仕合”にはならない「今言えるのは、我々は戦い続けるということだけ」

 メルセデスのトト・ウルフ代表は、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とのチャンピオン決定戦は“泥仕合”にはならないと信じている。

 ふたりのタイトル候補は、同ポイントで最終戦アブダビGPを迎えた。予選ではフェルスタッペンがポール、ハミルトンが2番手だった。決勝グリッドのフロントロウからふたりは58周のレースを開始する。

 ここまでの21戦で両者はコース内外で激しいバトルを繰り広げ、接触やペナルティー、前戦サウジアラビアGPでのイザコザなどもあって、その緊張感は高まっていた。そのグランプリから1週間後に行なわれる最終戦では、ふたりのタイトル争いがさらなる論争を呼ぶのではないかと言われてきた。

 ただ、F1レースディレクターのマイケル・マシが最終戦に先立ち「スポーツマンシップに反した行為の証拠があれば、FIAは獲得ポイントを減点する可能性がある」と両陣営に釘を差したこともあり、ウルフはチャンピオン争いが泥沼化する可能性は避けられたのではないかと考えている。

 フェルスタッペンとのバトルはどう展開していくか、そして8度目のタイトルを狙うハミルトンにどんなアドバイスを投げかけたかとmotorsport.comに尋ねられたウルフはこう答えた。

「そのことについて、ルイスと話はしていない。起こりうることについてはレースディレクターがドライバーたちに釘を差したと思うからね」

「これはF1世界選手権なんだ。ドライバーが激しく争うのは当たり前のことだ。ただ、レースはとてもクリーンなモノになると自信を持って言える。ハードでありながら、同時にクリーンなんだ。つまり、誰かを押しのけたり、ぶつかったりはなしだ。この壮大なチャンピオンシップの最終戦にはそれが相応しい」

 改修によるコースの高速化もあり、土曜日の予選ではメルセデス優位との見方が強かったが、フェルスタッペンがハミルトンに対して0.371秒速いタイムでポールポールポジションを獲得した。

 この差について、純粋にライバルのレッドブルが良い仕事をしたからだとウルフは認めている。レッドブルが夜の涼しいコンディションで最適なセットアップに仕上げた上、ポールタイムとなった1回目のアタックではセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)がフェルスタッペンにスリップストリームを与えるチームプレーを行なったことが、要因のひとつだったとウルフは考えている。

 メルセデスもレッドブル同様にバルテリ・ボッタスがハミルトンにスリップストリームを与えるべきだったのではないかと聞かれたウルフは次のように答えた。

「ストレートでタイムを稼げても、コーナーでは逆に失うことになる。接近しすぎるとコントロールするのはかなり難しいモノだ」

「ただ、レッドブルはそれを完璧にやってのけたと思うし、そのお陰で彼(フェルスタッペン)はアドバンテージを得ることができた」

「ただ、我々が後れを取った理由はそれではない。我々は単純にペレスやフェルスタッペンの2回目のアタックに及ぶペースがなかったんだ。私の記憶が正しければ、その時彼らはスリップストリームは使っていなかったのにも関わらず速かった。『後々検討すべきことだろうか?』とも頭に浮かんだが、(今の所)彼らに0-1で先制点を取られた」

 メルセデスが最終戦アブダビGPでタイトル決定戦を繰り広げるのは、ハミルトンと当時のチームメイトであるニコ・ロズベルグが直接対決をした2016年以来となる。

 ハミルトンは当時と今を比較すると、フェルスタッペンとの今季のタイトル争いの方がはるかに良い状況だと感じていると語り、ウルフもそれに同意している。

「チーム内でのタイトル争いは、我々にとっても、私個人にとっても、バランスを保つのはとても難しかった」と彼は語る。

「彼(ハミルトン)は今、人生の異なるステップにいるし、心持ちも素晴らしい。彼は良い雰囲気に包まれ、チーム一丸となっている。我々の結束力は限りなく強く結ばれている」

「我々は皆ファイターだ。諦めずに戦い抜く。負けたとしても全てを出し切ったと言える。そして、後塵を拝しても他チームを祝福できるんだ」

「しかし、今とその時までには時間がある。それまで私から言えることは『我々は戦い続ける』ということだけだ」

 
 
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