メルセデス苦戦続くも、これまでの2シーズンとは違う?「必要なモノは揃っているはず」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、チームが劣勢の現状にあっても、これまでとは違う考え方によって冷静さを保てていると語った。
F1のレギュレーション変更から3年目、今季こそ王座奪還を目指したいメルセデスだったが、開幕2レースでは思うような結果が出せなかった。サウジアラビアGPでは、高速コーナーでの弱点が露呈。トト・ウルフ代表は根本的な問題がある可能性を示唆し、ルイス・ハミルトンは「悪い意味で僕たちは別リーグにいる」と語った。
問題の原因について、チームはまだ答えを出せていないが、ウルフ代表はチームが問題を解決できると、全幅の信頼を寄せていると明言した。
メルセデスが3年連続で問題に立ち向かう年になる可能性がある中、これまでとは違う立ち位置にいると考えていることもあって、ウルフ代表はこの状況に落ち着いていると語った。
「考え方が変わったんだ」
そうウルフ代表は語る。
「プレッシャーを増やしても、より良いモノになるとは思わない」
「我々は物理的な問題を抱えていると思う。努力が足りないわけでも、考え方やモチベーション、エネルギーが足りないわけでもない。そのすべては揃っているんだ」
「レーサーとして、このような(不本意な)結果を出すと、気分が落ち込んでしまう。だからこそ、我々はこの状況を変えられると信じている。自分たちの組織が自分たち自身を”掘り起こす”ことができると信じている。100%できると確信しているんだ」
Lewis Hamilton, Mercedes F1 W15 battles with Oscar Piastri, McLaren MCL38
Photo by: Steve Etherington / Motorsport Images
ウルフ代表は、コース上でのパフォーマンスはこれまでの2シーズンと似ているように見えるが、マシンの状況は大きく異なっていると言う。
「昨年は未知の部分がたくさんあったんだ」
「我々は『ここが原因かもしれない、あそこかもしれない』といったところからスタートしたんだ。そしてそれを直してきた」
「センサーのデータを見ると、必要なものは揃っていることが分かる。でも、ある速度域でクルマに(問題の)挙動が残っている。センサーやシミュレーションはそこでダウンフォースが出ているはずだと示しているのに、そうなっていないんだ」
「このチームは過信していない。おそらくその逆だろう。我々は常に悲観的に考える方なんだ。その姿勢は変わらないが、それは修正していく姿勢でもあるんだ」
ウルフ代表は、これまでの2台で得られたすべての教訓が、問題から抜け出す道筋を描くのに役立つと信じている。
「今回、私がグループに対して抱いている自信はこれまでとは違うものだ」
「ある段階になると、基本的に未知のボックスにチェックを入れることになる。そして今、我々がどこにいて、どこを目指すのかははっきりしている。我々はトップを目指すんだ」
「これでレッドブルのマックス(フェルスタッペン)に勝てるのか? いや、そうではない。でも少なくとも、表彰台を争うボジションまで引き上げるんだ。そこに到達できると100%確信している」
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