最終戦アブダビで”波乱”は繰り返される? メルセデス代表「最近の出来事が”学び”になれば」

メルセデスのトト・ウルフ代表は、第21戦サウジアラビアGPでの波乱の展開となったレースを受け、レッドブルとのタイトル争いが最終戦アブダビGPでは”不測の事態”が発生しないよう戒めとなることを願っている。

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 12月5日に行なわれたF1第21戦サウジアラビアGPでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝し、獲得ポイントでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と並ぶことになった。しかしレース中のインシデントとその裁定に関して、またしても論争が引き起こされることになってしまった。

 トップを争っていたフェルスタッペンとハミルトンだが、フェルスタッペンはディフェンスの過程で2度のコースオフがあり、レースコントロールはポジションを譲るように指示。しかしポジションを譲ろうとして最終コーナーで減速したフェルスタッペンに、ハミルトンが追突してしまう結果を招いた。

 この一件で、結局フェルスタッペンには10秒のタイム加算ペナルティが決定。ランオフエリアの走行によるアドバンテージに対する5秒加算と合わせて、フェルスタッペンには15秒のタイム加算が科せられるレースとなった。

 ハミルトンはレース後にフェルスタッペンのアグレッシブなアプローチが「限度を越えている」と、批判を口にした。一方でフェルスタッペンとレッドブル側は裁定そのものに納得しておらず、彼は「自分はただレースをしようとしているだけなのに、最近のF1はレースよりもペナルティが重要になっているみたいだ」と語っている。

 最終戦アブダビGPには、フェルスタッペンとハミルトンが同ポイントで向かっている。しかし第20戦サンパウロGPから続くこうした諍いは、最終戦でのクラッシュを引き起こす可能性も考えられるモノとなっており、悪名高いアイルトン・セナとアラン・プロストの一件も引き合いに出される状況となっている。

 メルセデスのトト・ウルフ代表はこのレース中、フェルスタッペンに10秒のタイム加算が通達される以前から「誰もが今回のことから学び、アブダビでの最終戦に向けて適応するだけの十分な出来事」になることを望んでいると語っていた。

「スチュワードがラインを超えているとみなした場合、アブダビでも同様のドライビングはペナルティが科される可能性があると思う。そして、それは誰にとっても面倒な状況になり得ると思っている」

「そして、クラッシュによって影響を受けた結果が、チャンピオンシップにふさわしいとは私は思わない。そうした状況において、私は自主的な抑制システムを信頼している」

 サンパウロGPではフェルスタッペンがハミルトンの追い抜きをディフェンスしようとした結果、両者がコースオフしてしまう場面があった。この時はメルセデスが調査を要求したものの、スチュワードは措置をとることはなく、ペナルティなどは発生しなかった。

 その結果、ウルフ代表はこのスチュワードによる決定が、フェアなレースとディフェンスに関して「今後よりダーティーなドライビングにつながる可能性がある」と警告を発していたが、サウジアラビアでも同様のインシデントがあったと感じているようだ。

「ブラジルで話したように、我々は前例を作ってきている。調査が行なわれないとなれば、チャンピオンシップにとっては本当に酷い結果になる可能性がある」

「今日目にしたインシデントは、ブラジルであったように低速での出来事だった。そして、アブダビではこうしたことが無いようにしなければならないと思う」

「速いマシン、そして速いドライバーがチャンピオンシップを勝利するべきだ。互いに攻撃するような事態ではなくね」

 
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