ラッセルがレッドブルに!? メルセデスF1、ホーナー代表による2026年起用示唆は「しょうもない煽り」と一蹴
メルセデスのトト・ウルフ代表は、ジョージ・ラッセルの“終身雇用”を望み、2026年に向けて獲得の可能性を示したレッドブルのクリスチャン・ホーナーの発言を意に介さなかった。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が将来的なチームのドライバー選択肢としてメルセデスのジョージ・ラッセルを挙げたが、これについてメルセデスのトト・ウルフ代表はホーナー代表の単なる“煽り”に過ぎないと考えている。
レッドブルの長期的なドライバーラインアップは、シンガポールGPにおける注目トピックのひとつとなっており、姉妹チームであるRBはアメリカGPを前にダニエル・リカルドに代わってリザーブドライバーのリアム・ローソンを起用すると見られている。
レッドブル陣営内でのドライバー変更は、レギュレーション変更が控える2026年に向けて可能な限りベストな選択肢を確保するための一環であり、ローソンは将来的に親チームでマックス・フェルスタッペンのチームメイトになる可能性があると考えられている。
レッドブルの若手ドライバー育成プログラムには中期的な穴があり、FIA F2参戦中のイザック・ハジャーやスーパーフォーミュラ参戦中の岩佐歩夢がメインチームのドライバー候補となるにはまだ数年かかる。また角田裕毅はRBでコンスタントにパフォーマンスを見せているにも関わらず、フェルスタッペンのチームメイト候補としてホーナー代表を納得させるには至っていない。
そのためホーナー代表は、レッドブルがセルジオ・ペレスに代わり長期的に起用できる次期ドライバーを探す上で、メルセデスのラッセルを含め他チームにも目を向けているとほのめかした。
「我々は恐れず、外を探しに行く」とホーナー代表はSky Sports F1に語った。
「ジョージ・ラッセルは来年いっぱいで契約が切れる。それを考慮しないのは愚かなことだ」
「他にも契約が切れる、才能あるドライバーがいる」
ラッセル起用の可能性を示唆したホーナー代表について、ウルフ代表は単なるメディアでの駆け引きだと一蹴した。
George Russell, Mercedes-AMG F1 Team
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
「彼はいつもしょうもない煽りをしていると思う。これもゲームのひとつだ」とウルフ代表は答えた。
「ジョージはメルセデスのドライバーであり、これまでずっとそうだったし、これからもそうであってほしいと思っている。彼とは長期契約を結んでいる」
ラッセルは2023年夏にメルセデスと2年間の契約延長を結び、少なくとも2025年シーズン末までメルセデスでF1を戦うことになった。
契約には期限が付き物だが、ウルフ代表はイタリアGPでルイス・ハミルトンの来季後任としてアンドレア・キミ・アントネッリを発表した際、ラッセルの契約には今後何年もメルセデスと締結できる様々なオプションや条項があることを示唆していた。
「このふたりは未来だ」
ウルフ代表はラッセルとアントネッリについてそう語った。
「彼らはこれまでも、そしてこれからもメルセデスのドライバーであり続けるだろう。ジョージとキミとの契約はもっと長く、オプションなど非常に複雑なモノだ」
「メルセデスは常にプレッシャーのかかる場所だが、これが現在のチームとしての立ち位置だ。我々はこのふたりで行きたい」
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