メルセデス、F1スプリントレースで挽回ならず。イモラでの週末は「骨折り損のくたびれ儲け」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、エミリア・ロマーニャGPのスプリントレースで2台ともにトップ10に入ることができなかったことを受け、「完全な骨折り損」だと認めた。
メルセデスでF1チーム代表を務めるトト・ウルフは、イモラ・サーキットで行なわれているエミリア・ロマーニャGPのスプリントレースでは、ここまで少なくとも強さを見せてきたレースペースの面でも低調となったことで、「完全な骨折り損」になったと語っている。
メルセデスは、スプリントのグリッドを決める金曜日の予選で2012年日本GP以来の2台揃ってのQ2落ち。ジョージ・ラッセルが11番手、ルイス・ハミルトンは13番手となった。
メルセデスは開幕3戦でも予選ペースでかなり苦しんでいたが、いずれも決勝レースで挽回していた。スプリントフォーマットのエミリア・ロマーニャGPでは、その挽回のチャンスも増えるのではないかと見られていた。
メルセデスも日曜日の決勝レースで優位なポジションを得ることを目指し、スプリントレースで順位を上げることを期待していた。
しかし21周のスプリントレースでメルセデスの前進はゼロ……ラッセルはスタートポジションのままフィニッシュし、ハミルトンは逆に角田裕毅(アルファタウリ)に交わされ14番手に下がることとなった。
この結果にウルフ代表は「完全な骨折り損」だとして、ドライバーがレース中盤のDRSトレインから抜け出せなかったことで「またしても屈辱的な経験」だったと認めている。
「ポイント獲得は最低条件だと思うが、ここは我々が期待したところではない。おかげで、この週末は完全に骨折り損だ」とウルフは言う。
「『我々は学ぼうとしているんだ』とは言えるが、我々はタイヤの温めがあまり上手くいかなかったから、本当にできることはあまりなかった」
「(イモラでは)オーバーテイクはかなり難しく、レーススタートで期待できるミラクルはない。ポジションを上げることはできる。今回もそれを見せたかったが、我々は速くなかった。だから学んでいるという事実以上に、またしても屈辱的な経験だ」
George Russell, Mercedes W13, Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT03
Photo by: Steven Tee / Motorsport Images
ラッセルは、イモラのDRSゾーンを最大限活用したいと考えているものの、メルセデスのマシンはそもそもトップスピードが足りていないと言う。そのためチームは、決勝レースに向けて異なる戦略を採ることを余儀なくされる。
「スプリントレースがあるのは厄介だ」とラッセルは言う。
「他のレースがどうだったかは知らないが、僕らがいたところからすれば順調だったようにも感じた。でもドライバーやマシンによってタイヤデグラデーション(性能劣化)が出るほど十分に長いレースではなかった。それでも、僕らはやるしかなかったんだ」
「マシンは速くなっていると思うけど、僕らが前に進むにはストレートスピードがまだ足りないし、ストレートにある小さなカーブがオーバーテイクの機会を奪ってしまう。それが僕らの前進を止めているんだ」
「戦略が重要で、僕らはライバルたちと違うことをしなければならない。そうすればポジションを上げる機会が訪れるだろう。夜のうちにもう少し理解できると思うけど、難しいレースになりそうだ」
「見ての通り、僕らにとっては難しい週末になっている。最初の数戦はおそらく出来すぎだったんだ。この週末が、おそらく僕らのいるべき場所なんだ」
ハミルトンは次のように語る。
「ファクトリーでは多くの作業が行なわれているが、これが現実……これが僕らのベストなんだ」
「見ての通り、僕らはチャンピオンシップを争うことができている訳ではない。でも我々はマシンを理解し、改善し、1年を通して進歩するために戦っている。それが今、僕らが望めるモノの全てだ」
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