2021年は勢力図がガラッと変わる? 「これまでの成績は関係ない」とメルセデス
メルセデスのトト・ウルフ代表は、チームがこれまでに成し遂げてきた記録的な成績は、新規則となる2021年以降の成功を保証するものではないと語った。
写真:: Steve Etherington / Motorsport Images
2010年代中盤〜後半のF1を席巻したのがメルセデスだったということは言うまでもない。彼らは“パワーユニット元年”である2014年から圧倒的な強さを発揮し、2019年まで6年連続でダブルタイトルを獲得した。
メルセデスは2017年の車両規則変更にもうまく対応し、2019年のフロントウイングをはじめとする諸変更にも全く屈しなかった。しかしながら、2021年には抜本的な規則変更が行なわれるため、絶対王者のメルセデスにとって最大の試練となることが予想される。
「2021年は規則が180度変わると言っても過言ではないため、全く新しい挑戦となる」
そう語るのは、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフだ。
「エアロパーツに関しては、今日使われているようなものは2021年には一切存在しないだろう。これはチームとしてしっかりとした仕事をすることで規則変更を乗り越え、これまでのようにトップに立てるということを証明するチャンスだ」
「(2021年にタイトルを獲る)資格が既にあるとは思っていない。昨年(2019年)の記録によって将来に向けての保証を手にした訳ではないのだ。ただ、我々にとってもエキサイティングなことだし、個人的には2021年が来るのを楽しみにしている」
2014年からの6シーズンで5度のドライバーズタイトルを手にしたルイス・ハミルトンは、メルセデスの前例のない成功において重要な役割を果たした人物と言えるが、ウルフのリーダーシップも重要な要素であったことは間違いないだろう。ウルフは、規則に大きな変更がない2020年シーズンに向けてのモチベーションを高める必要があると考えている。
「2014年から1年ごとに、モチベーションを高めるための目標を設定してきた」とウルフは語った。
「2019年の目標は、6年連続のダブルタイトルを獲得することだった。これはF1において誰も成し遂げたことがなかったもので、私の記憶では他の世界選手権レベルのカテゴリーでも達成されていないはずだ。だから困難な日々の中でも、うまくいかない週末の中でも、この目標が我々を突き動かした。1年を通して我々を活気付けてくれたんだ」
これに関連付けてウルフは、チームの“困難な日々”への対処の仕方に感銘を受けたと話した。
「良くない週末の後は、ファクトリーの雰囲気が明らかに違っていたりするものだ。しかし驚くべきことに、困難な週末の後でもファクトリーは活気にあふれていたんだ」
「うまくいかなかった日には、さらに力を入れて、賢く働く必要があると感じている。足りない部分を明らかにして、再び立ち上がるんだ」
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