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トト・ウルフ「代表職は辛いこともあるけれど、メルセデスが大好きです」

メルセデスF1代表のトト・ウルフは、長期間代表職を務めることである種の犠牲を被ってきたと語った。しかし彼は2021年シーズンもチームに留まるつもりだという。

Toto Wolff, Executive Director (Business), Mercedes AMG

Toto Wolff, Executive Director (Business), Mercedes AMG

Andy Hone / Motorsport Images

 2014年以来F1のタイトルを獲得し続けているメルセデス。今季もルイス・ハミルトンがタイトル争いをリードするなど、その強さは今も変わらない。しかし、来季に向けてチームを率いるトト・ウルフ代表の去就について度々取り沙汰されてきた。

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 過去数ヵ月に渡って、ウルフ代表とメルセデスの将来については様々な憶測が語られてきた。2020年限りで彼の契約は満了となるためだ。

 以前、motorsport.comはウルフ代表がすべてのレースに帯同する必要のない、より自由に時間の使える新たな役職に就く可能性があると報じた。

 “新しいポジション”についてはまだ決定されていないが、発表はもう間もなくだと予想されている。

 一時はメルセデスを離脱するのではないかという見方もあったが、彼はそれを否定。ただチーム代表という役職を長く務めることについて、良いことだけではないとも語った。

「私はこのチームが大好きだし、(メルセデスCEOの)オラ・ケレニウスとは素晴らしい関係を築いている」

 ウルフ代表はそう語った。

「ここは私の居場所だと考えているよ」

「チーム代表としての8年間は、全てが好ましい影響だったわけではなかった。それを振り返っている」

「家族、そして自分自身のためにも正しい決定を下すことは重要だ。しかし私がこのチームに何らかの形で関わることは確かだ」

 現在ウルフ代表が重視しているのは自身と同じく2020年で契約の切れるルイス・ハミルトンと新たな契約を結ぶことだ。ハミルトンがウルフ代表の存在を高く評価していることも、彼の進退が注目される理由のひとつだ。

 ただウルフ代表はGazzetta dello Sportに対し、ハミルトンの命運と自身の決断は独立したもので、その間に関係は無いと語っている。

「プロフェッショナルな関係である限り、我々の関係は強固なものだ。私達は友人なんだよ」と、ウルフ代表は言う。

「だが仮に私が辞めることになったとしても、彼は勝ち続けるだろう。チームには素晴らしい人材がたくさん揃っているがらね」

「もし彼が辞めるようなら、我々は偉大なドライバーを失ってしまう。しかしメルセデスがベストなマシンとドライバーを保持している限り、チャンピオンシップを失うことは無いだろう」

 なおハミルトンはチームとの契約交渉を急ぐつもりはないと語っているが、残留を示唆している状態だ。

 

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