F1

”不問”に終わったウルフ夫妻のコンプライアンス違反問題。メルセデスF1チームは、FIA相手に法的交渉中……トト・ウルフ「現時点では公式にコメントできない」

メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、妻のスージー・ウルフとの間に”利益相反行為”があるとしてFIAのコンプライアンス調査の対象になった件について、メルセデスF1チームとして「FIAと法的なやりとりを行なっている」と明かした。

Filip Cleeren

Filip Cleeren

編集: 2023/12/09 5:17

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Toto Wolff, Team Principal and CEO, Mercedes AMG talks to press

 FIAは12月5日(火)に、メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ウルフと、その妻であり、FOMのF1アカデミーを率いるスージー・ウルフが、機密情報を交換していたことを示唆する証拠があるとして、コンプライアンス部門が調査を開始したことを発表した。

 この件は関係者全員を驚かせ、ウルフ家とメルセデス、そしてF1の首脳陣が反応する形となった。F1とメルセデスはこの疑惑を完全に否定し、公表された調査に関して、FIAからの連絡がなかったことも非難した。

 事の発端は、あるF1チームがFIAに対して苦情を申し立てたことだったという憶測も飛び交った。しかしメルセデス以外の9チームは水曜日になって、ウルフ夫妻を支持する声明を発表。調査に関与していることを否定した。

 そして木曜日になってFIAは声明を発表。「機密情報の不正な開示はなかった」と明らかにし、正式な調査は行なわないことを明らかにした。

 これを受け、金曜日にはメルセデスが声明を発表。トト・ウルフは今回の出来事で、自身と妻スージーに損害を与えたことにより、メルセデスF1チームとしてFIAと「積極的な法的交渉」を行なっていると明かした。

 トト・ウルフは、今回の騒動に対する法的な影響を及ぼす可能性を考慮し、当面はこれ以上の公式コメントを発表しないと語った。

「今週の出来事については、メディアの関心が高いことは承知している」

 トト・ウルフは声明の中でそう語った。

「我々は現在、FIAとの間で法的なやり取りを活発に行なっている」

「我々は何が起きたのか、そしてそれがなぜ起きたのかということについて、完全な透明性を持っており、全ての法的権利を明示的に留保している」

「そのため、現時点では正式にはコメントできないことをご理解いただければ幸いだ。ただしこの問題については、適切な時期になり次第、確実に対応させていただく」

 スージー・ウルフも金曜日にこの件についてコメントを発表。FIAの透明性の欠如を非難した。

「2日間にわたって、公の場や背景説明を通じて、私の誠実さについて疑いがあることが語られてきました。しかし私は、FIAの誰とも直接話したことはありません」

「私は他人への攻撃が失敗して巻き添えになったのかもしれないし、私の個人的な信用を失墜させようとして、それが失敗に終わったのかもしれません。しかし私は、根拠のないプレスリリースによって疑問が生じた自身の評判を取り戻すために、不必要に懸命に動く必要がありました」

「今回の件はこれまで、透明性も説明責任も果たされることなく行なわれてきたのです」

 

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