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新タイヤへの”適応”が鍵に? ウルフ「これまでの知識は重要じゃない」

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新タイヤへの”適応”が鍵に? ウルフ「これまでの知識は重要じゃない」
執筆:
協力: Roberto Chinchero
2019/05/03 3:18

メルセデスのトト・ウルフ代表は、今季全戦に導入されたトレッドの薄いタイヤへの適応が重要になると語った。

 F1にタイヤを供給するピレリは昨年、路面が再舗装されたスペインGP、フランスGP、イギリスGPといったレースに、トレッドがわずかに薄いタイヤを持ち込んだ。今季は、そのタイヤが標準仕様となり、全戦に持ち込まれている。

 トレッドを0.4mm薄くすることでタイヤ内部の発熱を抑制し、オーバーヒートやブリスター(ラバー内部の成分が沸騰し、水ぶくれのようになる現象)を抑制するための変更だ。しかし薄くなった分、ラバーは動きにくくなり、タイヤが暖まりにくくなってしまう。

 メルセデスのマシンほどタイヤに攻撃的ではないフェラーリは、この新しいタイヤを使いこなすのに苦しんでいる。セバスチャン・ベッテルは、今季これまでのチームのパフォーマンスにおいて、ピレリの新しいタイヤが『もっとも支配的な要素』だと説明している。

 メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフは、タイヤについて次のように語った。

「2019年のタイヤは、実際にはもっと作動領域が広いはずだ。だがそれは通常の学習プロセスだと思う」

「長い間同じ(構造の)タイヤを使ってきたので、全てのデータやシミュレーションは、特定のコンパウンド、特定の構造に基づいている」

「そして突然、ある年からトレッドが変更される。それまで学んできたことは全て、基本的にはそれほど重要ではなくなる。新しい状況を理解し、最も早く学習を進めるためには、適応性が必要だ」

 メルセデスは開幕から4戦連続でワンツーフィニッシュを飾ったが、バーレーンGPでは明らかにフェラーリがアドバンテージを持っていた。

 アゼルバイジャンGPでも、フリー走行まではフェラーリがメルセデスを大きく引き離していたが、路面温度が下がりタイヤに苦しんだことでその優位性が失われ、メルセデスがフロントロウを独占した。

 タイヤにどれほどパフォーマンスを左右されたかをウルフに訊くと、アゼルバイジャンGPのFP3ではフェラーリに対して1.6秒離されていたという事実が良い例だと述べた。

「我々は何も変えていない。ただタイヤがウインドウ(作動温度領域)に入っていなかった」

「それから、予選とレースの間で、正しい妥協点を探すことになったんだ」

「決勝の終盤では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトラック上で最速だった。その後、バーチャルセーフティカーが出動し、タイヤの温度が下がってしまった。彼はタイヤに熱を加えてグリップを生み出すのに苦労した。無線で『全くグリップがない』と言っていたんだ」

「全てのチームが徐々に進歩し、より良いパフォーマンスを発揮しようとする。そういった”サイエンス”なんだ」

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この記事について

シリーズ F1
チーム メルセデス 発売中
執筆者 Scott Mitchell