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打倒フェルスタッペンにピットストップは必要だった……メルセデス代表、ボッタスの戦略を説明

メルセデスのトト・ウルフ代表は、ハンガリーGPでバルテリ・ボッタスがマックス・フェルスタッペンを抜いて2位になるためには、ピットインが必要だったと語った。

Valtteri Bottas, Mercedes-AMG Petronas F1, bumps elbows with Max Verstappen, Red Bull Racing

写真:: Steve Etherington / Motorsport Images

 メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフは、第3戦ハンガリーGPでバルテリ・ボッタスがマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抜いて2位になるためには、3度目のピットストップが必要だったと語った。

 危うくジャンプスタートをしかけたボッタスは、2番グリッドから6番手まで後退。その後はレース中盤までに3番手へと浮上した。

 2番手を走るフェルスタッペンがピットインを終えた段階で、ボッタスとのギャップは7秒ほど。レースペースはボッタスの方が良く、そのギャップをみるみる縮めていった。そしてその差が1秒を切り、いよいよボッタスがフェルスタッペンへと襲いかかるのかと思いきや、ボッタスは49周目を走りきったところで3度目のピットストップを行なった。

 これにより、フェルスタッペンとボッタスの差は20秒以上に開いた。新しくハードタイヤを履いたボッタスは残りの21周でその差を0.750秒まで詰めたものの、逆転はできず3位でレースを終えた。

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 ウルフは、ボッタスがフェルスタッペンを追った結果、タイヤのグレイニング(ささくれ摩耗)に苦しんでいたと説明した。

「バルテリはとても激しくプッシュしていたので、左フロントタイヤのグレイニングが酷くなり始めていた。だから、彼をそのまま最後まで走らせるのは間違っていただろう」

「我々は、タイヤを使い果たしていると思った。だから昨年(ハンガリーGP)のルイス(ハミルトン)と同じように、彼に新しいハードタイヤを与えようと考えた。実際、2位を奪うためにはそれが唯一のチャンスだったんだ」

「結局、それは十分ではなかった。2台の間には多くのトラフィックがあって、それを十分な早さでクリアできなかった」

 ボッタスはピットイン後、最初は1周あたり2秒近くギャップを詰めることができていたが、トラフィックの中でペースが落ちた。

 ボッタスも、昨年のハンガリーGPでタイヤを履き替えたハミルトンがフェルスタッペンを逆転して優勝したように、ピットインするのが適切な選択だと思っていたと明かした。

「当時、僕とマックスのタイヤの差はわずかだったので、良い選択のように感じた」 

「このトラックでのオーバーテイクはいかに難しいかは誰もが知っている。だからあの時点で、ピットストップすることに納得していた。最終的にタイヤに大きな違いが生まれることが分かっていたからだ。そして、その戦略はほぼ機能していた」

「僕は多くのバックマーカーを抜かなくてはいけなかった。そのせいで少しタイムを失い、最終的にあと1周か2周足りなかった」

「レースの全体像を見れば、終盤に僕の方がかなり速くて、それが新しいタイヤのおかげだったのは明らかだ。でもそれだけでは十分じゃなかったんだ」

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