メルセデス代表、ボッタスとクラッシュした“秘蔵っ子”ラッセルに厳しい見方「彼は学ぶべきことがある」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、ジョージ・ラッセルとバルテリ・ボッタスのクラッシュによってメルセデスのマシンが1台全損したとして、同チームの育成ドライバーであるラッセルは学ぶべきことが多くあると語った。
イモラ・サーキットで行なわれたF1エミリア・ロマーニャGPのレース中盤では、メルセデスのバルテリ・ボッタスとウイリアムズのジョージ・ラッセルがタンブレロ手前で絡み合い、ウォールに激しくヒットするという大クラッシュが発生した。
このアクシデントにより、付近には破片が散乱してレースは赤旗中断に。ボッタスとラッセルは事故直後からお互いを非難し合っており、舌戦を繰り広げている。
これに関してメルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは「どちらかが100%悪く、もう一方は一切悪くないなどという状況は存在しない」としながらも、ラッセルがメルセデスの育成ドライバーという立場でありながら、なぜあのような動きをしたのか疑問に思っていると語った。
「このような状況は決してあってはならないことだ」とウルフは言う。
「バルテリは序盤の30周が不調で、本来いるべきでない場所にいた。にしても、ジョージは路面が乾いている途中であることを考えれば、あのような仕掛けをするべきではなかった」
「それにはリスクがあるし、ましてや彼の前を走るのはメルセデスのマシンだ。育成プログラムに入っている若手ドライバーにとって、このような幅広い視点は失ってはならない」
「つまり、彼には学ぶべきことがたくさんあるということだと思う」
ラッセルは2017年からメルセデスのヤングドライバープログラムに加入しており、2019年にウイリアムズからF1デビュー。将来的にはメルセデスのレギュラードライバーになると予想されている。
ウルフは、メルセデスのマシンと戦っていることを考えれば、ラッセルは違った対応をすべきだったと語った。
「そこにメルセデスのマシンがいて、しかもウエットで……そんな中では一定のリスクがあることを理解する必要がある」とウルフ。
「いずれにせよ、路面が乾いてきている状況では彼は不利だ。今は彼に何かを証明しようとしてもらいたくはなかった」
ラッセルは事故後、ボッタスに厳しいディフェンスをされたことに関して「別のドライバーだったら、おそらくそういうことはしなかっただろう」とコメント。ふたりが2022年のメルセデスのシートを争う関係であることが、ボッタスのハードな動きに繋がったと主張した。
これに関してウルフは「たわ言」だと一蹴する。
「正直、この状況は全くもって不愉快だ」
「とても大きなクラッシュだった。コスト制限がある中で、我々のマシンが1台ほとんど全損した。おそらく我々は今後のアップグレードを制限することになるだろう」
「シンプルに、ウエットの中で2台のマシンがクラッシュしてしまうことは私の期待していたことではなかった」
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