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メルセデスで速さ発揮のラッセル、ハミルトン契約交渉には影響なし? ウルフ代表明言

メルセデスF1のトト・ウルフ代表は、新型コロナ感染で欠場したルイス・ハミルトンの代役であるジョージ・ラッセルが高いパフォーマンスを発揮しても、ハミルトンとの2021年以降の契約交渉に影響はないと語った。

Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1, and Toto Wolff, Executive Director (Business), Mercedes AMG

写真:: Steve Etherington / Motorsport Images

 F1第16戦サクヒールGPでは、ウイリアムズのジョージ・ラッセルが新型コロナウイルスに感染し欠場を強いられたルイス・ハミルトンに代わって、メルセデスのマシンをドライブ。急な抜擢だったにもかかわらず、ラッセルは初日から高いパフォーマンスを発揮し、予選ではチームメイトのバルテリ・ボッタスに迫るタイムで2番グリッドを獲得した。

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 ラッセル自身は初日を終えた段階ではタイムは現実を反映したものではないと謙虚な姿勢を示していたものの、ボッタスというF1ウイナーに迫るその速さを疑う必要はないだろう。

 そしてラッセルの活躍には他チームのお偉方も反応。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、ラッセルはこのチャンスを最大限活用すべきだと後押しし、ハミルトンとメルセデスの契約交渉にも影響を与えるのではないかと示唆した。

 今季のドライバーズタイトルを獲得したハミルトンだが、彼はまだ来季以降の契約が発表されていない。メルセデス側も交渉は急いでいないと明言し、締結はシーズン終了後にずれ込みそうだとも言われている。

「トトはルイスとの契約交渉において、もしかすると何らかの形でそれを利用しようとしているかもしれないと思っている」と、ホーナー代表は言う。

「交渉がどう展開していくかは見ものだが、若手ドライバーがこうしたチャンスを得ているのは素晴らしいことだ」

 ただ、ウルフ代表はラッセルが良好なパフォーマンスを示していることが、ハミルトンとの交渉材料として使われることは無いと、こうした考えを否定している。

「ジョージを乗せることは話し合ったし、ルイスの状況や彼とチームとの関係も認識している」とウルフ代表。

「こうした状況は、我々にしろ彼にしろ、ある種の交渉上の力として利用されることは決して無い」

「私は彼がどうマシンを走らせてきたのかや、彼の残してきた記録をよく考慮している」

「今週末に何が起ころうとも、我々の交渉には何の影響も与えない」

 またウルフ代表はハミルトンとの交渉は少しづつ前進していると語っていたが、新型コロナウイルス感染もあり、交渉を進める前にハミルトンの回復を待つと話した。

「(交渉の)タイムラインは彼が回復するまで、後ろ倒しされた」

「我々はどちらともその必要性を認識している。ただ今の優先事項は彼が回復し、(検査)陰性に戻ることだ。それから契約に向け直接会うなり、ZOOMで話すなりすることになるだろう」

 

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