F1 オーストリアGP

メルセデス代表、”勝てるぞ”無線を猛省……「調子に乗ってしまった。本当に恥ずかしい」

メルセデスF1のトト・ウルフ代表はオーストリアGPでジョージ・ラッセルに対して送った無線について”恥ずかしいもの”だったと認めた。

George Russell, Mercedes-AMG F1 Team, 1st position, Toto Wolff, Team Principal and CEO, Mercedes-AMG F1 Team, celebrate in Parc Ferme

George Russell, Mercedes-AMG F1 Team, 1st position, Toto Wolff, Team Principal and CEO, Mercedes-AMG F1 Team, celebrate in Parc Ferme

写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images

 F1オーストリアGPではメルセデスのジョージ・ラッセルが勝利したが、チーム代表のトト・ウルフは終盤でラッセルに送った無線が恥ずかしいものだったと認めて反省している。

 オーストリアGP決勝ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とランド・ノリス(マクラーレン)が激しいトップ争いを繰り広げたが、最終的に接触し両者がパンクするという劇的な展開になったことで、ラッセルは”棚ぼた”的に優勝することができた。

 そして、優勝のチャンスを前に、ウルフ代表がラッセルに対して送った無線は話題となった。ウルフ代表はラッセルがトップに立てそうだとわかると、無線でラッセルに「ジョージ、君なら勝てる! 君は勝てるぞジョージ!」と興奮気味に伝えた。

 しかし興奮しすぎていたウルフ代表はこの時、無線が邪魔にならないようにラッセルの走っている位置をGPSでチェックし忘れていた。

 ラッセルはこの時、ターン3へのブレーキングで集中する必要があった所でこうした無線が飛んできたため、「ドライブ(に集中)させてよ!」と返答することになった。

 邪魔な無線によって危うくクラッシュしそうになったとも語っていたラッセル。ウルフ代表は、メルセデスでのキャリアの中で最も愚かな行為だったと過ちを認めた。

「私はドライバー達のことは分かっているし、時には彼らを励ましたり集中を取り戻すために何を必要としているのかも知っている。多くの時間を共に過ごしているからね」

「心理的な面も理解していると思う」

「だが今回のことは、メルセデスでの12年間の中でしてしまった最も愚かな行為だと言える。私はこの事をずっと恥じていくだろう。無線を送った場所は高速コーナーのブレーキングというところで、こういう事はしないんだ」

Toto Wolff, Team Principal and CEO, Mercedes-AMG F1 Team, George Russell, Mercedes-AMG F1 Team, 1st position, guests and the Mercedes team celebrate victory after the race

Toto Wolff, Team Principal and CEO, Mercedes-AMG F1 Team, George Russell, Mercedes-AMG F1 Team, 1st position, guests and the Mercedes team celebrate victory after the race

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

「しかし私はGPSで彼がどこにいるのかを見ていなかった。私はあの2台(フェルスタッペンとノリス)がぶつかったのを見て、(勝てることを)予期したんだ」

「感情的になってボタンを押して、『勝てる』と無線を送った。この無線で彼のレースを台無しにする可能性もあった。どんな感じだったか想像してみてほしい」

「私はとても感情的になっていたんだ。我々として上手くやれているのが楽しいし、ルイス(ハミルトン)とジョージが上手くやっているのを見るのは楽しいものだ。ただ、あの瞬間は調子に乗ってしまった」

「だが本当に……恥ずかしいよ」

 ウルフ代表は当時、フェルスタッペンとノリスがバトルしている姿を興味深く見ていたというものの、衝突するとまでは考えていなかったという。

「我々は皆が理性的であろうとしていたと思う」

 フェルスタッペンとノリスの衝突する前の瞬間について、彼はそう語った。 

「我々は3位を目指していたし、そこが我々のマシンのペースで、ジョージが引き出したモノだった。しっかりとした結果だったんだ」

「そこから、前のドライバーふたりが互いに激しくやりあっているのが見えた。我々は彼らが良い友人であることも知っていたし、楽しく見ていたんだ。それが、あの段階で私が感じていたことだ」

「もちろん、その後により激しくなり、その段階では彼らが接触する可能性があるとも話していた」

「そうして事が起こり、彼らはパンクしてしまった。目の当たりにした時は信じられなかったよ」

 

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