メルセデス、未だハミルトンと契約合意に至らず。水面下では“駆け引き”も?
メルセデスのトト・ウルフ代表は、ルイス・ハミルトンとの契約交渉において弁護士チームの“意表を突く”ようなアクションがあったことを認めたが、最終的には合意に至るだろうと楽観的な見方をしている。
Toto Wolff, Executive Director (Business), Mercedes AMG, and Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1
Steve Etherington / Motorsport Images
メルセデスは、昨年のF1王者であるルイス・ハミルトンと新たな契約を結ぶことが未だできていない。そのため、両者の交渉は行き詰まってしまったのではないか、そう見る向きもある。
しかしチーム代表のトト・ウルフはオーストリアの放送局『ORF』に対し、ハミルトンや彼の弁護士チームと直接会えていないことが状況を複雑にしており、交渉の中で弁護士チームにとって“意表を突く”ようなこともあったことが、契約が遅れている要因のひとつであることを認めた。
「弁護士たちは懸命に働いてくれている。もちろん、我々がZoomを通して異議を唱えたり、意表を突いたことをすれば、彼らも楽ではない。彼らはアメリカ、そして私はここ(オーストリア)にいるんだ」
「どこかのタイミングで最終合意には至るだろう」
コロナ禍の影響も含め、様々な要因で交渉が遅れていることを認めたウルフ。しかし契約を更新するにあたって大きな障害があるとは感じていないようだ。
「交渉というものはそういうものだ。(交渉では)色んなことが起こるが、それは極めて普通のことなのだ」
「我々の関係には強固な基盤がある。我々は共に大きな成功を収めてきたし、今後もそれを続けていきたいと思っている」
「しかし、時には物事をしっかりと詳細まで詰めなければいけない時があるし、それにはある程度時間がかかる。ただ、遅くともバーレーン(プレシーズンテスト)の前にはどこかのタイミングでサインをしないといけない」
昨年のサクヒールGPでは、新型コロナウイルス感染で欠場したハミルトンの代役を2年目のジョージ・ラッセルが務め、印象的な速さを見せた。しかしウルフは、ハミルトンとの給与交渉においてラッセルの台頭を駆け引きの材料として使ったりはしていないと主張した。
「ジョージ・ラッセルというカードは使っていない」とウルフ。
「彼は素晴らしい仕事をしてくれたし、いつかトップのマシンに乗ることになる。しかし我々は(ハミルトンとの)長年のパートナーシップに脅威を与えるようなことはしない」
「我々は共にレースをしたいと思っている。そして今は契約の交渉をしないといけないのだ」
ウルフはまた、オーストリアに帰った後に新型コロナウイルスに感染し、しばらく活動を休んでいた時期があったことも明かした。
オーストリア・キッツビュールで行なわれたスキーレースの会場にて、ウルフはこう語っていた。
「我々は数日間だけここに滞在する予定だった。しかしコロナの検査で陽性となってしまい、今10日間ここにいる」
「とはいえ全てが順調だ。症状もないので良かった。重症化していたらどうなっていたか分からないが、隔離からは解放された」
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