メルセデス代表、”汚名”に苦しむストロールの実力を評価「彼はペイドライバーじゃない」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、ランス・ストロールは父親が裕福なことによって、不公平な汚名を着せられていると語った。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
レーシングポイントのドライバーであるランス・ストロールは、イタリアGPで表彰台を獲得。今季57ポイントを稼ぎ、ランキング11番手につけている。チームの好調さもあり、自身のF1キャリア最高のシーズンを過ごしていると言っても過言ではないだろう。
彼の父親であるローレンスがレーシングポイントのオーナーおよびアストンマーチンの大株主となったことで、チームは来年から”アストンマーチンF1チーム”へとリブランドされ、ストロールは引き続きチームに残ることになっている。
ストロールはしばしば、そのキャリアが父親のおかげで築かれたものだと揶揄されてきた。チームには新たにセバスチャン・ベッテルが加わることになったが、これでチームを離脱することになったセルジオ・ペレスは、ストロールのチーム残留は揺るがなかったと認めている。
裕福な家族からサポートを受けているのは、ストロールだけではない。ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)や、F2に参戦中であり、来季ハース加入が噂されるニキータ・マゼピンもそうだ。
しかしF1が真の実力主義から遠ざかっているのではないかと訊かれたメルセデスのチーム代表、トト・ウルフはそれを否定。ストロールは自身の実力で、グリッドでの地位を十分に正当化していると語った。
「今季、その実力に基づいていないF1ドライバーをひとり挙げてくれ」
そうウルフは語った。
「私はF1が実力主義であるべきだということに同意しているので、偏った見方はしないようにしている」
「ランスについて考えてみよう。彼はイタリアF4選手権でチャンピオンになり、国際F3(ヨーロッパF3選手権)でもチャンピオンになった。F1では2度表彰台を獲得し、雨のモンツァ(2017年)ではフロントロウも獲得している」
「彼の父親が億万長者だからといって、彼がF1にいるのは実力に基づいていないとは言えないと思う」
「裕福な環境にいる子どもが、世界で最も競争が激しいスポーツのひとつを選ぶというのは、さらに印象的なことだ。正直なところ、議論の余地はない」
ウルフは、F2で優勝した経験を持つラティフィやマゼピンも擁護。以前に比べて、ペイドライバーははるかに少なくなったと述べた。
「ニコラスはF2で優勝している。でも彼はまだ1年目だし、まだ何ができるか見せられていない」
「彼は、10年前にいたようなドライバーではない。競争の激しいジュニアシリーズで1勝もしないままF1に来たようなドライバーたちの名前なんて、覚えていないよ」
「来年についてだが、ニキータを見る前に批判をするようなことはやめよう。ニキータは今、F2で上位常連のドライバーになっていると思う。いくつかのレースで優勝し、頻繁に優勝争いに絡んでいるようなドライバーだ」
「(F1は)最高の状態にあると思うよ。5、6年前には、お金を払ってF1に入ってきたドライバーの方がはるかに多かった」
「もしかしたら私の記憶が間違っているのかもしれない。名前は出したくないが、誰のことを言っているかは分かるだろう」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments