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一時は不安視されたラッセルの将来。しかしメルセデス代表「心配したことはない 」

メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウルフは、ジョージ・ラッセルのウイリアムズにおける将来について、あまり心配していないと語る。

George Russell, Williams Racing

George Russell, Williams Racing

Glenn Dunbar / Motorsport Images

 ウイリアムズと来季までの契約を交わしているジョージ・ラッセル。しかし、今年の8月にチームが投資家に売却されたのに伴い、ラッセルの契約が当初の通り施行されるのか、疑問視された。

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 実際、今季限りでレーシングポイントを離れることになったセルジオ・ペレスが、ウイリアムズの来季のドライバー候補になった時もあった。それが実現した際にはラッセルが来季シートを失う……そうなる可能性も囁かれたのだ。

 しかしウイリアムズは、当初の契約通りラッセルとニコラス・ラティフィを2021年シーズンのドライバーとして起用することを改めて発表。憶測を一掃し、混乱が生じたことを謝罪した。

 ラッセルはメルセデスの育成ドライバーのひとりであり、将来のスタードライバー候補でもある。もしラッセルが来季ウイリアムズのシートを失っていれば、メルセデスの計画にとっても大きな打撃となっていただろう。

 しかしメルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、ラッセルの将来について心配することはなかったと語る。

「今回のような決定については、かなり安心している。物事が然るべき形に落ち着いたからだ」

 もし2021年にラッセルをグリッドから失うことになっていたら、どれほどの打撃だったのか? それを尋ねられたウルフ代表は、motorsport.comに対してそう語った。

「ジョージがウイリアムズのシートを失っていたら、少し面倒だっただろう」

「しかし彼は、我々の非常に強力なリザーブドライバーになっていたはずだ。そして、彼のために追加となるプログラムを見つけていたはずだ」

「最終的には、彼らがラッセルを起用すると決めたことを、嬉しく思っている。彼はそれに値すると思う。彼のパフォーマンスは素晴らしい。彼らは良い選択をしたよ」

 ラッセルは、ペレスがウイリアムズに加わり、自身のシートを奪われるのではないかとの憶測について「心配はしていない」とずっと強調し続けていた。では、ペレスは実際にウイリアムズとどんな交渉をしていたのか? それについてペレスは次のように語った。

「僕は交渉を常に非公開にしてきた。いつでも、そうあるべきだと思うんだ」

 そうペレスは語る。

「それ以上に、話すべきことはあまりない。結局何も起きなかったから、議論する余地はあんまりないと思う」

「何度か話し合ったけど、それ以上のことはなかった」

 レーシングポイントは、来シーズンからアストンマーチンへと名称を変更する。そして、4度のワールドチャンピオン経験者であるセバスチャン・ベッテルとの契約を締結済み。その結果、ペレスのシートは残されていない。

 そしてウイリアムズの可能性もなくなった今、ペレスが獲得できる可能性が残っているシートは、アレクサンダー・アルボンの将来が不透明なレッドブルの1席だと言えるだろう。

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